株式会社LIXILは、2024年8月1日より、プロユーザー向けの設計支援ツール「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」に、窓のライフサイクルCO₂排出量を算出する「すまいのライフサイクルCO₂簡易算出機能」を追加する。この新機能は、住宅の外皮性能や一次エネルギー評価を行う省エネ住宅シミュレーションの特長を活かし、住宅の各部位の面積や、窓の種類・サイズなどの条件を入力するだけで、住宅全体のライフサイクルCO₂排出量を算出する。同社によると、窓のライフサイクルCO₂排出量の算出は業界初。

LIXILの窓・ドアブランドTOSTEMは2023年11月、「GREEN WINDOW」を宣言し、省エネルギー性と資源循環の観点から地域に最適な窓を提案することを目指している。

今回の「すまいのライフサイクルCO₂簡易算出機能」は、住宅の「つくるとき・つかうとき・すてるとき」トータルでのライフサイクルCO₂排出量を算出。特に窓の選択においては機種、サイズ、ガラスの組み合わせの違いによる評価を行い、自動で提案レポートを生成する。

窓のライフサイクルCO₂排出量を定量的に評価し、最適な窓を提案する機能を備えており、プロユーザーがLCA(ライフサイクルアセスメント)に基づいた窓選びと家づくりをエンドユーザーに提案できるよう支援する。プロユーザーにとって窓の選定が容易になることで、CO₂排出量削減に向けた取り組みが促進されることが期待されている。

武蔵野大学工学部サステナビリティ学科准教授である磯部孝行先生は、本機能が住宅業界において脱炭素への取り組みを加速させることを期待するとコメント。

同社は今後も、この新機能を玄関ドアなどの開口部製品や他の住宅部材に拡大し、ライフサイクルCO₂排出量算出機能のさらなる充実を目指している。

【プレスリリース】業界初、窓のライフサイクルCO₂排出量を算出し地域に最適な窓をご提案!「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」の新機能を提供開始
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(※画像の出典:株式会社LIXIL)