株式会社サンゲツと帝人フロンティア株式会社は2月9日、不要となったポリエステル製カーテンを新たなカーテンへと再生する「水平循環リサイクルシステム」の運用を開始すると発表した。インテリア業界では困難とされてきた「カーテンからカーテンへ」の資源循環を実現し、循環型社会の構築に貢献する。

本取り組みは、日本全国に広がる販売網と使用済み自社カーテンの回収スキームを持つサンゲツと、長年にわたりポリエステルのリサイクル技術を培ってきた帝人フロンティアが連携することで実現した。両社は、使用済みカーテンに加え、販売終了となった商品の余剰在庫も活用し、焼却などに頼らない資源循環モデルの構築を進める。再生品は、2026年春にサンゲツが発刊予定のカーテン見本帳「2026-2029 AC」に収録される予定だ。


画像:株式会社サンゲツ

サンゲツは2000年より、使用済み自社カーテンを回収・リサイクルする「カーテン・エコプロジェクト」を展開し、全国規模の回収体制を整備してきた。一方、帝人フロンティアは1995年からリサイクルポリエステル繊維「ECOPET®(エコペット)」の販売を開始し、ケミカルリサイクル技術の開発を進めてきた。両社はこれまでも素材供給や商品開発で協力関係を築いており、品質向上と安定供給に取り組んできた経緯がある。

しかし、ポリエステル製カーテンは耐久性や機能性に優れる一方、不要になった際には廃棄物として処理されることが多く、資源循環の観点では課題が残っていた。また、販売終了後の余剰在庫の有効活用も課題となっていた。生活者の環境意識の高まりや、将来的な環境規制の拡大を見据え、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減が急務となっている。

今回のシステムでは、サンゲツブランドのポリエステル100%の使用済みカーテンおよび販売終了商品の余剰在庫を回収し、ケミカルリサイクルによりポリエステル原料へ再資源化する。得られた再生原料を原材料の一部に使用して新たなカーテンを製造・販売し、使用後に再び回収することで、カーテンからカーテンへの水平循環を可能にする仕組みだ。

石油由来原料と同等品質の再生ポリエステル繊維を製造するサプライチェーンを構築することで、資源を使い捨てるのではなく循環させるモデルへの転換を図る。両社は本取り組みを通じて、インテリア業界における資源循環の高度化とカーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。

【プレスリリース】【サンゲツ】サンゲツと帝人フロンティアが不要・使用済みカーテンの「水平循環リサイクルシステム」を運用開始(株式会社サンゲツ)
【プレスリリース】サンゲツと帝人フロンティアが 不要・使用済みカーテンの「水平循環リサイクルシステム」を運用開始(帝人フロンティア株式会社)
【関連ページ】酵素や微生物で複合繊維をリサイクル。帝人フロンティア、東レなど6者がバイオリサイクル技術開発で新コンソーシアム設立