一般社団法人サステナブル経営推進機構内に事務局を置くSustainable Plastics Initiative(SusPla、サスプラ)は、7月16日、再生プラスチック市場の拡大を目指す「SusPla(Sustainable Plastics Initiative)」の設立総会を開催する。総会では、賛同者(会員)の発表や今後の活動方針、計画について確認し、懇親会を開催して会員同士の対話の場を設ける。

現状、国内の全プラスチック廃棄物(約800万t強)のマテリアルリサイクル率は約2割に留まり、そのうち国内での循環利用量は50万t程度に留まる。リサイクル率の向上、品質の確保、安定供給、トレーサビリティの明確化などの課題に対して、動静脈連携が求められている。

これに対しSusPlaは、マテリアルリサイクルによる再生プラスチック市場の拡大を目指す取り組みを行う。SPC認証(Sustainable Plastics Certification)の拡大、動静脈双方が集う対話の場の形成、環境影響指標の策定検討などの活動を通じて、2030年までに国内での再生プラスチック利用の倍増を目指す。

SusPlaの設立総会には、石塚化学産業、いその、近江物産、積水化学工、大栄環、タイボー、デンソー、富山環境整備、トヨタ自動車、日本化学キューエイ、パナソニックETソリューションズ、三井化学などの企業が参加する。

リサイクルプラスチック市場の拡大には、品質向上と安定供給が不可欠だ。これらを実現するにはトレーサビリティの確保や動静脈連携の強化が求められており、経営基盤の大小や従来の商慣行を超えた取り組みが必要である。SusPlaの活動は、これらの課題解決に向けた具体的なアプローチを提供するものとして期待されている。

【プレスリリース】7/16(火)「SusPla(Sustainable Plastics Initiative)」の設立総会を開催
【関連記事】プラスチックリサイクルの動静脈企業が「SusPla」設立。再生プラ市場の拡大へ
【関連記事】三菱総合研究所、再生プラスチックの需給マッチングアプリの開発・実証へ。市場創出へ貢献
【関連記事】再生プラで事業者に利用計画策定を義務化へ 経産省
(※画像の出典:一般社団法人サステナブル経営推進機構)