東京海上日動火災保険とJEPLAN(川崎市)はこのほど、資源循環を促す新たな保険商品・サービスの開発を目的とする資本業務提携契約を締結したと発表した。東京海上日動の保険商品や同社が損害保険会社として蓄積する事故情報を活かし、JEPLANのケミカルリサイクル技術と組み合わせながら、事故にあった商品を循環させ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。

具体的には、従来廃棄されていた事故にあった繊維製品やペットボトル飲料商品について、リサイクルにかかる費用や回収物流費用などを保険を通じて補償する。資源循環に保険を活用して資金面でリサイクルしやすくするとともに、事故にあった商品の回収を行う回収物流網の構築を進めてサーキュラーエコノミーへの移行を促す。

両社は今後、資源循環を促すエコシステムの構築に向けて2つの実証実験を行う。まず、ペットボトルのケミカルリサイクルを行うペットリファインテクノロジー(JEPLAN子会社)と連携し、東京海上日動のお客様を対象に事故にあったペットボトル飲料を回収、新たなペットボトルへ循環させるペットto ペットリサイクルを行う。また、東京海上日動の社員から不要になった洋服を回収、新たな洋服への再加工も行う。

今回の資本業務提携を通じて、両社は回収から再製品化までの資源循環サプライチェーンの情報を蓄積し、原材料・製品のトレーサビリティ(※)の確保につながる「資源循環の見える化」を可能とするシステムの構築・提供などによる新たなビジネスモデルの展開を目指すとしている。

【プレスリリース】
東京海上日動と JEPLAN の資本業務提携について ~保険機能を活用したサーキュラーエコノミーの促進~(東京海上日動)

東京海上日動とJEPLANの資本業務提携について‐ 保険機能を活用したサーキュラーエコノミーの促進 (JEPLAN)