国連貿易開発会議(UNCTAD)が主導した第4回国連海洋フォーラム(2022年4月開催)は、海洋を保全し持続的に利用するブルーディールへの長期投資を呼びかけた。

海洋資源は発展途上国を中心に約30億人に仕事と食料を提供し、貿易額年間2.5兆ドル・世界のGDPの約3%(2020年)に相当するなど経済的に重要である。しかし近年、海洋資源は脅威にさらされている。海洋環境に約800万〜1200万トンのプラスチック廃棄物と51兆個のマイクロプラスチック粒子があふれ、食物連鎖に入り込んでおり、漁業資源の約34%が生物学的に持続可能なレベルを下回っている。他方で、2013年から2018年、海洋経済を対象とした政府開発援助は1.6%(年間約29億ドル)に過ぎず、資金配分は地理的に不均一で、最貧国、特に小島嶼開発途上国(SIDS)や後発開発途上国に提供されていない。

このような問題を解決するためにフォーラムが提言した持続可能な海洋経済を構築する5つの行動は、以下のとおり。

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