株式会社良品計画は、2027年に横浜市で開催される「GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」において、横浜市発信拠点のスタッフが着用するユニフォームのデザインを担当し、2026年8月24日、デザインを決定したと発表した。

本取り組みは、横浜市とCircular Economy Hubを運営するアーティクル株式会社が実施する「横浜型循環型社会の形成に向けた衣類に関する脱炭素ライフスタイル浸透事業」のプロジェクトとして行われたもので、横浜市内で回収された衣料品由来の再生ポリエステルをユニフォームの原料の一部に使用した。良品計画は、回収した衣料品を新たな資源として活用する「繊維to繊維」の資源循環に取り組むことで、循環型社会の実現を目指すとしている。

同事業は、横浜市の市民協働条例に基づき公募により選定された協働事業者との取り組みであり、市民生活に欠かせない「衣類」の循環をテーマに、脱炭素行動の意識醸成や循環を実感できる取組を通じて市民の行動変容につなげることを目的としている。

良品計画は2021年5月に横浜市と包括連携協定を締結し、防災や資源循環などをテーマとした共創活動を進めてきたほか、アーティクルともサーキュラーエコノミーをテーマとした地域活動を通じて継続的に情報交換を行ってきた。

無印良品の衣料品では、使用後のリサイクルまで見据えた商品開発として、2010年から店舗での衣料品回収を開始し、その後スキンケアPETボトルやプラスチック収納用品にも回収対象を拡大してきた。また、2024年からは単一素材化などに取り組む「素材に還る」シリーズを展開しており、同シリーズの一環として2025年9月17日には「素材に還るフリース」シリーズとして紳士・婦人・子ども合計10アイテムを発売した。同シリーズでは、本体生地やボタンなどの付属品、縫製糸に至るまで全ての製品パーツにPET100%原料を使用し、再資源化しやすい設計としている。横浜市が推進する衣類分野の資源循環の取り組みと、こうしたリサイクルしやすい商品設計の考え方が合致したことから、本プロジェクトが実現したという。

横浜市およびアーティクルは、「衣類分野における横浜型循環型社会の形成」に向け、市民や企業、大学などさまざまな関係者と連携し、市内の行政施設や商業施設などで不要となった衣料品を回収して新たな製品へと再生する活動を実施している。今回のユニフォームには、その活動を通じて横浜市で回収された衣料由来の再生ポリエステルが一部使用された。

繊維製品のリサイクルでは、異なる素材の分離やボタンなど付属部品の取り外しに多くの手間やコストが発生する。良品計画は、製品に使われる生地だけでなく、縫製糸やボタンなどの部材についても可能な限り単一素材化し、再資源化しやすい商品設計を進めており、今回のユニフォーム開発でも、素材に還るシリーズで蓄積したノウハウを活用したという。

良品計画は帝人フロンティア株式会社と連携し、ポリエステル製品の繊維to繊維の資源循環の実現に向けた取り組みを推進している。回収された衣料品は選別や前処理を経てケミカルリサイクル技術を活用し、再びポリエステル繊維として再資源化される。今回のユニフォームにも、繊維から繊維への資源循環を見据えた設計思想が取り入れられた。

同社は、技術革新の力を活用しながら繊維から繊維へのリサイクルを促進し、回収された服を新たな資源へと生まれ変わらせる循環の仕組みを社会に広げていくことを目指すとしている。また、化石由来原料の使用削減を通じて循環型社会の実現に貢献するとともに、顧客に不自由や我慢を求めることなく、誰もが無理なくサステナビリティに参加できる社会の実現を目指すとしている。

【参照記事】GREEN×EXPO 2027 横浜市発信拠点のスタッフユニフォームを製作
【参照記事】無印良品 「素材に還るフリース」シリーズ 10アイテム発売
【参照記事】衣類分野における横浜型循環型社会の形成に向けた取組について
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※文中の画像はプレスリリースより引用