倫理的スマホの市場構築を目指す社会的企業である蘭フェアフォンはこのほど、2023年の公正な原材料調達戦略を発表した。同戦略のなかで、責任ある採鉱とリサイクルの組み合わせが、包括的で循環型電子機器産業への公正な移行への道であることを示した。
フェアフォンは同戦略において、スマホに使用される50以上の材料のなかから、電子機器産業での使用率が高く、サプライチェーン改善に最大の可能性をもたらす14の原材料を特定した。それらは、アルミニウム、コバルト、銅、金、インジウム、リチウム、マグネシウム、ニッケル、プラスチック、希土類元素、銀、スズ、タングステン、亜鉛である。同社は、製品に使用されている材料を最大限に活用し、責任ある調達源からの原材料を使用することで循環型経済に移行しつつ、再利用とリサイクルに注視して、スマホをできるだけ長期間使用できる設計を目指している。原材料特定にあたり、以下をはじめとする基準を採用した。
この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。
会員種別と特典
クリューガー量子
クリューガー量子(くりゅーがー りょうこ)ドイツ在住、ハイデルベルク市公認ガイド。土木工学を学び日本で土木技術者として働いた後、メキシコでスペイン語を習得、日西通訳として自動車関連企業で働く。2003年に渡独。専門分野:ドイツのサーキュラーエコノミー関連政策・企業動向、企業現地視察サポート、建設業界のサーキュラーエコノミー移行。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/ 。(この人が書いた記事の一覧)