横浜市は10月25日、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と2022年より取り組んでいる「循環経済等に資する魅力的な脱炭素ライフスタイル創出・浸透事業」の一環で、衣料品や雑貨類の回収によるCO2削減効果や回収したモノの流れを見える化する実証実験を開始することを発表した。この取り組みでは、地域の商店街や大学、企業、市民など多様な主体が参加することで、脱炭素意識の醸成を図ることを目指している。
この実証実験では、参加企業・団体の店舗や拠点など21カ所に回収ボックスが設置され、市民は不要な衣類や雑貨を回収ボックスに投函する。株式会社ECOMMITが回収や選別を行い、回収した品物はリユースやリサイクルされる。このプロセスは全てデータ化され、CO2削減効果やリユース・リサイクル率が可視化された環境レポートが公表される予定だ。実施期間は、2024年11月1日から2025年1月31日まで。
参加企業・団体
- 株式会社アイエー
- あいおいニッセイ同和インシュアランスサービス株式会社
- ウエインズトヨタ神奈川株式会社
- 株式会社サンオータス
- 双葉石油株式会社
- 六角橋商店街連合会
- 関東学院大学
- 関内イノベーションイニシアティブ株式会社
- ハーチ株式会社
実証実験に先立ち、10月30日にはキックオフイベントが同市内YOXO BOX(中区尾上町1丁目6 ICON 関内)で開催される。ハーチ代表取締役加藤佑氏による講演や、ECOMMITの事業概要説明、参加企業・団体のあいさつが予定されている。
脱炭素ライフスタイルの推進には、市民の行動変容が不可欠だ。地域コミュニティの参加が促されることで、市内の家庭部門からのCO2排出量削減とともに、より広範な脱炭素意識の醸成につながると期待される。
【プレスリリース】多様な主体が参画する衣料品・雑貨類の回収実証実験およびキックオフイベントを実施します!
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