1) ベトナムにおけるサーキュラーエコノミーの動向
東シナ海に沿って南北に約1,600kmの細長い国土を有するベトナム。北のデルタ地域には紅河(ソンコイ川)、南のデルタ地域にはメコン川を有し、豊富な水資源を持つ。
廃棄物があふれる都市
1990年以降、国民1人あたりのGDPが上昇し続けるのと共に、CO2排出量も増加を続けているベトナム(2000年から2015年までの伸び率は約4倍)。急速な経済発展と人口の増加により増え続ける廃棄物や海洋プラスチックは、同国が現在抱える大きな問題となっている。また2000年以降、都市部への人口集中が進んだことで都市における廃棄物の量が増加し、適切に処理されていないプラスチックごみやたばこの吸い殻などがあふれる事態になっている。日本から同国を訪れる旅行者がはじめに驚くのは街なかに捨てられたごみの多さであるとも言われる。
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