21世紀金融行動原則は、預貸WG・地域支援WGとの共催でハイブリット形式によるセミナー「地域におけるサーキュラーエコノミーの実践と地域金融機関の役割」を12月18日(月)10時から東京都内の会場とオンラインで開催する。

大量生産・大量消費・大量廃棄が一方向に進むリニア・エコノミー(線形経済)に代わる新たな経済モデルとして提唱されているサーキュラー・エコノミー(循環経済)は、昨今カーボンニュートラルにつぐ世界の潮流となっている。サーキュラーエコノミー関連市場は、国内外で今後大幅に拡大が見込まれており、世界全体では2030年に4.5兆ドル、2050年に25兆ドルに拡大するとアクセンチュアは予測している。日本国内では、2020年に50兆円の関連市場を2030年に80兆円、2050年に120兆円に拡大することを目指している。

環境省と経済産業省による「サーキュラー・エコノミーに係るサステナブル・ファイナンス促進のための開示・対話ガイダンス」の公表や、経産省による「成長志向型の資源自律経済戦略」の策定など、日本政府によるサーキュラーエコノミー移行に向けた動きが加速している。今年8月10日に富山県のハリタ金属株式会社を訪問した岸田総理の「高い技術をいかした地域に密着した資源循環の取組は、正に我が国が強みを持つ分野であり、地方活性化の観点からもサーキュラーエコノミーの視点は重要であると感じました」とのコメントからは、サーキュラーエコノミーにおける地域循環は最も重要な課題の1つであると考えられる。

今回のセミナーでは、地域で先進的にサーキュラーエコノミーを推進している企業、自治体、金融機関の取り組みが紹介される予定。後半のパネルディスカッションでは、取組における課題や乗り越え方、地域金融機関へ期待することなどを議論する。

会場では、登壇者や参加者の皆様のネットワーキングのための時間も設ける予定。21世紀金融行動原則への署名の有無にかかわらず参加できる。

イベント概要

日時:12月18日(月)10:00-12:00
リアル聴講:ビジョンセンター浜松町 B1F M室(JR浜松町駅徒歩3分、大門駅徒歩5分/〒105-0013 東京都港区浜松町2-8-14浜松町TSビル 【アクセス】 B1F)/40名(先着順)
オンライン聴講:Zoom/最大500名
参加費用:無料

申込:21世紀金融行動原則ウェブサイトのこちらのページよりお願いいたします。

当日のプログラム

【開会挨拶】10:00-10:05
・金井 司/三井住友トラスト・ホールディングス(株)(地域支援WG座長機関)フェロー役員

【オープニングトーク】サーキュラーエコノミーの概要と金融機関の役割(仮)10:05-10:25
・小中 洋輔/三井住友信託銀行(株) TBFチーム 主任調査役

【事例紹介1】横浜市における「Circular Yokohama」の取組 10:25-10:35
・加藤 佑/ハーチ(株) 代表取締役

【事例紹介2】神戸市等における「MEGURU STATION®」の取組(仮)10:35-10:45
・宮原 伸朗/アミタホールディングス(株) 未来デザイングループ グループマネージャー

【事例紹介3】蒲郡市における「サーキュラーシティ蒲郡」の取組(仮)10:45-10:55
・羽田野 裕昭/蒲郡市 企画部企画政策課 サーキュラーシティ推進室 室長

【事例紹介4】取引先によるサーキュラーエコノミーの取組への支援(仮)10:55-11:05
・原口 健/(株)鹿児島銀行 地域支援部 経営コンサルティング室 室長

【パネルディスカッション】「地域におけるサーキュラーエコノミーの実践と地域金融機関の役割」11:05-11:55
<パネリスト>
・加藤 佑/同上
・宮原 伸朗/同上
・羽田野 裕昭/同上
・原口 健/同上
<進行>
小中 洋輔/同上

【閉会挨拶】11:55-12:00
・瀬川 雄三/環境省 大臣官房 環境経済課 環境金融推進室 環境金融専門官