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Internet of Things(モノのインターネット)とは・意味

IoTとは?

IoT(アイオーティーと読む)とは、私たちに身近なあらゆるデバイスがインターネットを介して繋がり、情報を交換し、作用しあう仕組み。日本語では「モノのインターネット」という。

モノ同士が通信をすることで、私たちはたとえば家にあるモノの状態を知ることができたり、モノにセンサーを付けてデータを収集できたり、遠隔で操作できたりする。うまく機能するには、インターネットはもちろん、AI(人工知能)やその機械学習も大きな役割を担う。また、モノがデータを交換し合い、分析していく過程で、さまざまなビッグデータも生成される。

IoT活用の具体的な事例

コネクテッドカーは、車両が通信端末のようになるIoTのいい例だ。道路インフラ等とつながり合い、スマートな交通整理も可能になる。他の交通インフラでも橋や鉄道の管理者がアプリケーションを使用し、リスクや安全管理等を行う。

スマートホームは、一般家庭の電化製品が繋がり、不在時でも遠隔で家の中を管理することが可能になる。その規模を、さらに拡大して街レベルにしたものがスマートシティだ。街が変わっていくにしたがい、IoTは行政サービスの方法も変えつつある。

IoTは、産業分野では生産の管理や最適化を担い、効率の向上やコストの削減に貢献する。エネルギーのインフラ開発や流通をIoTを用いて行うものは、スマートグリッドと呼ばれる。

これまで、自然条件という予測が難しいものに左右され、勘や経験に頼って運営されてきた農業。これにもIoTが活用できる。アプリケーションで気温、降水量、湿度、風、土の成分、害虫等のデータまで収集・分析し、自動で水や肥料をまき、温度調節し、収穫まで行うのだ。従来、多くの人手や手間が必要だった産業が大きく変わっている。

医療や介護に関するモノが繋がりあうIoMT(Internet of Medical Things)は、ペースメーカー、リストバンド、補聴器などのウェアラブルデバイスとつながり、遠隔で患者の健康状態をモニターし、データを収集分析するスマートヘルスケアだ。

医療そのものとしての効果があるのはもちろんだが、遠隔地に住み移動が困難な高齢者へのケアサービス向上や、公的機関も巨額の予算を投入する健康や保険分野で、大幅に費用を削減することが期待されている。

モノや街が人間のごとく繋がるSF映画のような社会

IoTは、便利な一方、インターネットにつながるモノが増えるため、サイバー攻撃のリスクがある。また、家庭の電子機器や個人で使用する端末にも接続しているため、プライバシー保護に関する議論も絶えない。

人が社会で互いに連携し協力しながら生活や仕事をするように、自働車、家庭電化製品、住宅、そして街全体が高度に繋がりあい、データを双方向に交信しながら相互作用し知識を高め、機能する。

IoTの発展により、SF映画で描かれていたような未来の世界が現実のものとなりつつある。

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(※こちらの記事は、IDEAS FOR GOODの用語集「Internet of Things(モノのインターネット)」を転載しております。)

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