Circular Economy Hubでは、サーキュラーエコノミーが各業界や領域に広がる未来像を学んでいただけるオンライン学習プログラム「Circular X(サーキュラーエックス)」シリーズを毎月開催しています。
2022年7月のテーマは、「サーキュラーエコノミーで環境再生をどう実現する?~森と里山の実践に学ぶ~」です。
本イベントは終了いたしましたが、こちらにてアーカイブ動画販売(購入価格:3,000円)を行っております。下記にて冒頭部分の動画をご覧いただけます。
「サーキュラーエコノミーで環境再生をどう実現する?~森と里山の実践に学ぶ~」 from ハーチ株式会社 on Vimeo.
エレン・マッカーサー財団が提唱するサーキュラーエコノミーの3原則の一つに「自然のシステムの再生」を挙げるなど、サーキュラーエコノミーはリジェネレーション(再生)に貢献できるとして、分析や実践が進められてきました。
しかし、現状では多くの組織ではサステナビリティに資する活動に重きをおいており、「事業活動を行えば行うほど再生される」というリジェネレーションの観点は、概念の理解はもとより実際の企業活動として具体化することの難しさが課題として挙がっています。
そんななか、「生物多様性の回復」「土壌回復」「CO2貯留」「環境再生とコミュニティのウェルビーイングの増進」というさまざまな角度からリジェネレーションの観点での具体的な取り組みが生まれています。政策においても、例えば欧州委員会は2050年までに森林・農地・海洋・淡水・都市の生態系などすべての生態系で自然再生を目指すとの提案を採択するなど、生態系や生物多様性の分野で動きが進んでいます。
今回は、環境再生を目指して農業と林業を展開する株式会社やまとわ取締役/森林ディレクターの奥田悠史氏と、北総クルベジ事務局長/北総クルベジファーマーズ会長/(有)ゆうき取締役の喜屋武誠司氏をお招きして、サーキュラーエコノミーで環境再生をどう実現するかについて考えてまいります。
株式会社やまとわ
長野県で林業と農業を展開する株式会社やまとわは、「森の仕事と農の仕事での循環」をテーマに掲げています。林業では山林の管理をはじめ木から作る包装材、および地域で育った木を使って組み立てやすく組み替えやすい、製品の長寿命化に特化した家具「DONGURI FURNITURE」を製造しています。農業では、地域の資源を使った有機堆肥を製造しています。
北総クルベジ
「環境と調和のとれた和(輪)食の提案」をテーマに掲げ、千葉県を本拠として事業展開する北総クルベジの「クルベジ」という名前は、サイクル&クールベジタブルの略です。里山の森林整備と生態系サービスと農地の保全、有機栽培で野菜を育てるという循環の仕組みを構築するべく、里山の森林保全活動で出る間伐材や竹で炭を作り、畑に有機肥料として埋めて炭素固定し、野菜を育てるという仕組みを構築・展開しています。若手農家の支援や里山・畑・街の人が集う場としての交流会なども開催しています。
ゲストスピーカー①
奥田悠史氏
株式会社やまとわ 取締役/森林ディレクター
森の面白さや豊かさを再発見・再編集してそれをプロダクトやサービスにし、いろいろな方に届けるのが仕事。信州大学農学部森林科学科卒。大学を休学しバックパッカーで世界一周へ。帰国後、編集者・ライターを経て、2015年にデザイン事務所を立ち上げる。2016年10月、「森をつくる暮らしをつくる」をミッションに掲げる株式会社やまとわの立ち上げに参画。豊かな暮らしの提案を通して、豊かな森を育むことを目指して、農林業、地域材のプロダクトづくり、家づくり、森のプランニングなど多岐にわたって展開中。
ゲストスピーカー②
喜屋武誠司氏
北総クルベジ事務局長、北総クルベジファーマーズ会長、(有)ゆうき取締役
20代で自然循環中で育てる有機農業に出会い、農法に感激して多くの有機農業生産者を援農しながら自然と人のつながり方を学ぶ。「自然に優しい、人に優しいそして未来の子供達へ」という思いで平成8年にゆうきネット宅配を立ち上げ、野菜と無添加食材を届けながら農業体験会や料理教室を開催する。福島原発事故を契機に、人と自然・自然と人のつながり方を循環型に変えていくために、自然由来のバイオマスを使ったバイオ炭による炭素貯留という方法で、自然再生・循環再生を目指して活動中。
日時
7月25日(月)19:00-21:00
当日の流れ
19:00~:オープニング(5分)
19:05~:Circular Economy Hubメンバーによる解説(25分)
19:30~:やまとわ、奥田悠史氏による発表(30分)
20:00〜:北総クルベジ、喜屋武誠司氏による発表(30分)
20:30〜:ディスカッション/質疑応答(25分)
20:55〜:クロージング(5分)
※当日の進行に応じて、必ずしも上記のスケジュールとならない場合がございます。
定員
30名(先着順)
申し込み方法
こちらのPeatixページよりお申込いただけます。
参加費用
- 一般:3,000円(税込)
- コミュニティ会員:無料(会員登録後加入できる、Slackコミュニティ内でご案内するクーポンコードを入力)
- 読者会員:2,000円(税込)(本記事最下部記載、もしくは読者会員様宛にメールにてお送りするクーポンコードを入力)
- ニュースレター登録者:2,500円(税込)(ニュースレター7月号記載のクーポンコードを入力)
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Circular X開催の主旨と背景
2020年はサーキュラーエコノミー(循環型経済)という言葉が日本で定着し始めた「サーキュラーエコノミー元年」ともいえる一年でした。2021年は日本政府が表明した脱炭素に向けた取り組みと相まって、日本でもサーキュラーエコノミー移行がさまざまな業界や領域で、より具体的な形で推進されました。サーキュラーエコノミーが広がる社会はどのように変化するのか、具体的に進めるにあたって考えるべきことは何か――。Circular Economy Hub 編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの知見とを掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。
プログラムを通じた到達イメージ
- サーキュラーエコノミー実装に向けて、自組織で推進する準備をする
- 国内外のサーキュラーエコノミー動向について理解を深める
- サーキュラーエコノミー推進に向けてのネットワークを築く
対象者
- サーキュラーエコノミーの基礎について学びたい方
- サーキュラーエコノミーの概念をおさらいしたい方
- 所属組織内でサーキュラーエコノミーを推進する立場にある方
- サーキュラーエコノミーに関する新事業を立ち上げたい方
- サーキュラーエコノミーに取り組む方々とのネットワークづくりをしたい方
- 上記に関わらず、サーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも
会場
オンライン(オンライン会議ツール「Zoom」を利用)
注意事項
- 入室用URLを開始1時間前までにお申込みの皆さまへPeatixのメッセージよりお送りいたします
- 開場は18時50分を予定しております
- Zoomのご利用が初めての方は開始前にアクセスしてください。機能の制限があるため、極力PCでのご参加をお勧めします
- 講義の時間にはマイクをミュートにさせていただきます
- 後日、Circular Economy Hubのレポート等にて、プログラム開催中の写真を公開する場合がございます。写真NGの場合、ネットワーキング時間以外はカメラオフにてご参加ください
- イベントの内容は録画させていただき、後日申し込みいただいた皆様にアーカイブ動画の限定配信を行う予定です。予めご了承ください
- お申込み後のご返金はお受けしかねますので、あらかじめご了承ください。当日ご参加いただけなかった場合にも後日アーカイブ動画をお送りいたします
- Circular Economy Hubコミュニティ会員は、クーポンコードを入力いただき、無料チケットを入手ください。読者会員・ニュースレター登録者・非会員は有料のチケットをお申し込みください
- 各スピーカーは事情により変更になる場合がございます
- 領収書についてはPeatix内のこちらをご参照ください
主催
- Circular Economy Hub:Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。
URL:https://cehub.jp - ハーチ株式会社:Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディアを事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6ヶ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50社以上の取材を実施。欧州の先進的な事例を基に日本でもサーキュラーエコノミーの推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中
URL:https://harch.jp/