Circular Economy Hubでは2021年4月27日より、サーキュラーエコノミーが各業界や領域に広がる未来像を学んでいただけるオンライン学習プログラム「Circular X(サーキュラーエックス)」シリーズを毎月開催しています。
第8回のテーマは、「サーキュラーエコノミーと建設」です。私たちの生活に欠かせない住宅や公共インフラを創造する建設業界は日本のGDPの約5%(2019年※1)、総就業者数の約7%(2020年※2)を占め、経済においても大変重要な役割を担っています。一方、日本では建設業界が排出する廃棄物は産業廃棄物全体の約20%(※3)、世界の都市において建設と改修によって排出される温室効果ガス排出量は都市の排出量全体の11%(※4)を占めるなど、環境負荷が指摘されています。そこで現在、国内外で建設サプライチェーン全体においてサーキュラーエコノミーへの移行に向けた取り組みが加速しています。
そんななか、台湾で注目されるサーキュラー型建築が2021年7月に誕生しました。サーキュラー型の集合住宅「Circular Village」は全351戸で、循環型システム・ゼロエミッション・廃棄物ゼロを実現し、敷地内に空中農場や共有スペースを備え、生物多様性やコミュニティ作りにも配慮してつくられています。2018年、Circular Villageは建築メディアの英Architectural Rereviewが主催する世界の建築設計アワードWAFにノミネートされたのをはじめ、他にも賞を受賞しています。今回は、Circular Villageのコンセプトづくりを担当された台湾糖業公司土地開発処の陳冠翰(チェン クァン ハン)様と、建築を担当された九典聯合建築師事務所の郭英釗(クオ イン チャオ)様よりお話をいただきます(通訳あり)。
第8回テーマ:「サーキュラーエコノミーと建設」
ゲストスピーカー②
陳冠翰(チェン クァン ハン) 氏
台湾糖業公司土地開発処副処長。
台湾東海大学建築研究科修士。公務員高等試験・台湾建築士檢覆試験合格。
ゲストスピーカー②
郭英釗(クオ イン チャオ) 氏
リードアーキテクト。
九典聯合建築師事務所主宰。台湾国立成功大学建築学部を卒業後、米カリフォルニア大学UCLA建築修士号を取得し帰国。成功大学・国立台湾科技大学・台湾国立交通大学などで客員教授を務め、建築デザイン作品で数々の受賞経験を持つ。2011年中華民国(台湾)傑出建築士。2019年国土設計特別貢献賞。
内容(予定)
台湾糖業公司土地開発処はCircular Villageのコンセプトづくりを、九典聯合建築師事務所はCircular Villageのデザインおよび建築を担当されました。Circular Villageは、モジュラーデザイン・マテリアルパスポート構築(各耐用年数を5つのカテゴリーに分け、資源の貯蔵庫として建物を位置付ける)を特徴としています。加えて、ゼロウェイストを実現する循環型システム・ゼロカーボン・ゼロエミッション・建物内の都市農園・中水浄化システム・シェアリング・リペア工房など、建設後のコミュニティ作りも想定してつくられました。建築家・技術者・学識者・居住者・政府が共同で開発したCircular Villageにおけるさまざまな視点と取り組み、そして現状についてお話いただきます。
当日の流れ
19:00~:オープニング(5分)
19:05~:Circular Economy Hubメンバーによる解説(10分)
19:15~:ゲストスピーカー①(40分)
19:55〜:ゲストスピーカー②(40分)
20:35~:質疑応答/パネルディスカッション(25分)
※当日の進行に応じて、必ずしも上記のスケジュールとならない場合がございます。
定員
30名(先着順)
申し込み方法
こちらのPeatixページよりお申込いただけます。
参加費用
一般:3,000円
会員:無料
Circular Economy Hub 会員システムはこちらをご参照ください。Circular Economy Hub 会員は、会員登録後に送付されるクーポンコードを入力いただき、チケット(無料)を入手ください。クーポンコードは、本記事最下部でも掲載しております。(会員のみ閲覧可)
Circular X 開催の主旨と背景
2020年はサーキュラーエコノミー(循環型経済)という言葉が日本で定着し始めた「サーキュラーエコノミー元年」ともいえる一年でした。2021年は日本政府が表明した脱炭素に向けた取り組みと相まって、日本でもサーキュラーエコノミーがさまざまな業界や領域で、より具体的な形で加速していくと考えられます。サーキュラーエコノミーが広がる社会はどのように変化するのか、具体的に進めるにあたって考えるべきことは何か――。Circular Economy Hub 編集部からのインプットと各業界・領域のフロントランナーの皆さまの知見とを掛け合わせながら、ご参加いただく皆さまとともにサーキュラーエコノミーを深める化学反応を起こしていくことを目的としています。
プログラムを通じた到達イメージ
- サーキュラーエコノミー実装に向けて、自組織で推進する準備をする
- 国内外のサーキュラーエコノミー動向について理解を深める
- サーキュラーエコノミー推進に向けてのネットワークを築く
対象者
- サーキュラーエコノミーの基礎について学びたい方
- サーキュラーエコノミーの概念をおさらいしたい方
- 所属組織内でサーキュラーエコノミーを推進する立場にある方
- サーキュラーエコノミーに関する新事業を立ち上げたい方
- サーキュラーエコノミーに取り組む方々とのネットワークづくりをしたい方
- 上記に関わらず、サーキュラーエコノミーに関心のある方ならどなたでも
会場
オンライン(オンライン会議ツール「Zoom」を利用)
各回テーマ(原則、毎月下旬の火曜日19:00-21:00)
2021年
- 第9回:12月21日(火)「サーキュラーエコノミーとPaaS」
2022年
- 第10回:1月25日(火)「サーキュラーエコノミーと人材」
- 第11回:2月22日(火)「サーキュラーエコノミーとマーケティング」
- 第12回:3月22日(火)「サーキュラーエコノミーとイベント」
申し込み
こちらのPeatixページよりお申込みいただけます。
注意事項
- 入室用URLを開始1時間前までにお申込みの皆さまへPeatixのメッセージよりお送りいたします。
会場は18時45分を予定しております - Zoomのご利用が初めての方は開始前にアクセスしてください。機能の制限があるため、極力PCでのご参加をお勧めします
- 講義の時間にはマイクをミュートにさせていただきます
- 当日はブレイクアウトルームで参加者同士の交流の時間を少々設けております。
後日、Circular Economy Hubにて各回のレポートを掲載予定です。プログラム開催中の写真を公開する場合がございます。写真NGの場合、ネットワーキング時間以外はカメラオフにてご参加ください - イベントの内容は録画させていただき、後日申し込みいただいた皆様にアーカイブ動画の限定配信を行う予定です。予めご了承ください
- お申込み後のご返金はお受けしかねますので、あらかじめご了承ください。当日ご参加いただけなかった場合にも後日アーカイブ動画をお送りいたします
- Circular Economy Hub会員は、クーポンコードを入力いただき、無料チケットを入手ください。非会員は有料(3,000円,税込)のチケットをお申し込みください
- 各スピーカーは事情により変更になる場合がございます
- 領収書についてはPeatix内のこちらをご参照ください
主催
- Circular Economy Hub:Circular Economy Hub は、ハーチ株式会社が運営するサーキュラーエコノミーの推進を目的としたオンラインプラットフォームです。国内外のサーキュラーエコノミーに関する最新情報や事例、洞察、イベント・ワークショップ、体験プログラム、ネットワーキング、マッチングなどを通じてサーキュラーエコノミーを推進したい企業や団体、自治体の皆様を支援します。
URL:https://cehub.jp - ハーチ株式会社:Content Marketing for Good(社会をもっとよくするコンテンツマーケティング)をコンセプトにウェブメディアを事業を展開。世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」では2019年に欧州6ヶ国(オランダ・イギリス・フランス・ドイツ・ノルウェー・フィンランド)でサーキュラーエコノミーに取り組む企業・団体50社以上の取材を実施。欧州の先進的な事例を基に日本でもサーキュラーエコノミーの推進を加速したいと考え、2020年3月に「Circular Economy Hub」をローンチ。現在は神奈川県横浜市で「Circular Yokohama」も展開中
URL:https://harch.jp/
※1:経済活動別国内生産(内閣府より)
※2:独立行政法人 労働政策研究・研修機構より
※3:令和2年度事業 産業廃棄物排出・処理状況調査報告書 令和元年度速報値(概要版)(環境省より)
※4:ARUPより
Circular X 会員向け無料クーポンコード
読者会員・コミュニティ会員の方は、下記クーポンコードを利用することで、Circular X に無料で参加可能です。
この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。