米投資会社Closed Loop Partnersによると、米国の堆肥化事業は伸び悩んでいる。現在米国内に約200ある堆肥化施設はカリフォルニア州など一部の州に偏り、施設の数は2023年までの6年で8%増えたのみ。全米年間6600万トンの食品廃棄物のうち、堆肥化されるのはわずか4%だ。

Closed Loop Partnersが主導する堆肥化コンソーシアムはこのほど、米国の堆肥化事業拡大に向けた報告書を公表した。現状を分析し、業界・自治体・投資家・消費者の4者に行動を呼びかける。

食品などの有機廃棄物を分解しリサイクルする堆肥化は、気候変動対策と廃棄物削減の両方に有効な手段だ。食品廃棄物の埋め立てにより発生するメタンガスは、CO2の28倍の温室効果を持つ(100年間比)。堆肥化が進めば、廃棄物のみならずメタンガス排出の削減にもつながる。

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