コカ・コーラ英国法人はこのほど、キャップ一体型ペットボトルへの移行を発表した。

ファンタ、スプライト、コカ・コーラ オリジナルテイストなど全ブランドを対象とする同取り組みは、5月にスコットランドで開始され、英国全土での展開が予定されている。1.5Lペットボトルから導入され、2024年初頭までにすべてのペットボトルが切り替わる。

これまでもコカ・コーラのキャップとボトルは100%リサイクル可能だったが、キャップはポイ捨てされることが多かった。新しいデザインは、開封後もキャップがボトルに接続されたままであるため廃棄されにくく、消費者にポジティブな体験を提供できるとしている。

大手清涼飲料メーカーとして初めて、英国内の全商品での切り替えを発表したコカ・コーラは、プラスチックの循環型経済構築を支援し、「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」実現を目指している。2021年、英国で販売する500ml飲料のキャップとラベルを除くペットボトルに再生プラスチックを100%使用する目標を達成し、年間約2万9000トンのプラスチックを削減した。

コカ・コーラ英国法人のゼネラル・マネージャーJon Woods 氏は、「キャップ一体型ペットボトルは小さな変化ですが、ボトルもキャップもリサイクルできるため、大きな効果を期待しています。世界最大の飲料会社として、当社は新しいボトルに変換される高品質の再生プラスチックをより多く生産する技術革新と設計を推進する役割を担っています」と述べた。

持続可能な資源利用を推進する慈善団体の英WRAP(The Waste and Resources Action Programme)のAdam Herriott 氏は、「コカ・コーラ英国法人の素晴らしい取り組みは、多くのプラスチック容器包装を回収しリサイクルする英国プラスチック協定に沿ったものです。2020年、リサイクルされたプラスチック容器包装は44%から52%へ増加しました。リサイクルは、素材が高品質であればあるほど良いのです。この分野でのさらなるイノベーションを期待しています」と述べた。

【参照サイト】Coca-Cola begins introduction of attached caps across entire portfolio to boost collection and recycling, and help prevent litter
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*冒頭の画像の出典:コカ・コーラ