株式会社DATAFLUCTは、個人向けのCO2排出量可視化・オフセットサービス「becoz wallet」について、「SAISON CARD Digital for becoz」(以下「becoz card」)の決済データをもとに個人のCO2排出量を可視化する機能および排出量を前月と比較できる機能の提供を、8月18日より開始した。同時に、サービスのUI刷新、デジタルカード券面の新たな追加も行い、カーボンニュートラルな暮らしをより多くの人に届けることを目指す。

同社は、2030年に向けて家庭部門のCO2排出量を66%削減するという目標が掲げられ、企業のCO2排出量に関するルールや削減の圧力が強まるなか、生活者が自身のCO2排出量を計算し削減するためのサービスや仕組みは整備されていない点に着目。生活者が主体となって自身のCO2排出量を管理・削減・オフセットできるサービス「becoz wallet」を2022年6月より提供開始する。今回のアップデートではクレジットカードの決済データをもとにしたより精緻なCO2排出量の算出が可能となる。

同社は、クレジットカードの決済データは、データの項目やコード体系が整理されていない場合が多く請求業務以外への活用はハードルが高い点が、個人のCO2排出量可視化に向けた課題だったとする。「becoz wallet」では、非構造化データ含むさまざまなデータの活用を得意とする同社の知見と、整備されたクレディセゾンのクレジットカード決済データと、CO2排出量の算出に使用するコード分類のカバレッジが広いという点から、スムーズな開発が実現した。クレディセゾンとDATAFLUCT間で連携されるのは暗号化されたユーザーIDとCO2排出量の計算に必要な項目のみであり、カード番号などの重要な個人情報を同社が保有することなくサービスを提供するとしている。

「becoz card」の決済データをもとに可視化されるCO2排出量について、同サービスの利用者は、「becoz wallet」 サイト上で、下記のような付属機能を使うことが出来る。

  • 「日用品・生活サービス」や「ファッション」などのカテゴリーごとに、前月からの増減の比較ができる
  • 各利用明細について、オフセットの対象となるCO2排出量の集計に含める / 含めないの設定を自由に選べる
  • カレンダー上に発生日を一覧で表示できる

 

becoz wallet の画面イメージ(出典 : DATAFLUCT)

また、1.5℃目標との乖離や自身のオフセット量を直感的に把握でき、カーボンニュートラルを「自分ごと化」したくなるよう、デザイン面でも工夫されている。

「becoz card」の決済データをもとにしたCO2排出量の可視化は、DATAFLUCTが日本国内での販売代理店契約を結んでいるスウェーデンのクライメートテック企業Doconomyの開発した「Åland Index」に基づいている。日本の生活様式に合わせたカテゴリー分けを独自に行い、CO2排出量を算出し「becoz wallet」上で表示する。

(冒頭の画像の出典、DATAFLUCT プレスリリース)

【プレスリリース】DATAFLUCTが展開する個人向けCO2排出量可視化・オフセットサービス「becoz wallet」、クレジットカードの決済データを活用したCO2排出量の可視化機能を8月18日(木)より提供開始

【公式サイト】DATAFLUCT