オーストラリアの高級化粧品ブランド、エディブルビューティーは4月18日、米テラサイクルと提携して化粧品容器を回収・リサイクルして新たな製品にするEdible Beauty Recycling Programを始めると発表した。同プログラムで容器1㎏がリサイクルされるたびに、利用者は1ドルを学校もしくは好きな寄付先を選んで寄付できる仕組みも盛り込まれている。
エディブル・ビューティー創業者のAnna Mitsios氏は、持続可能な容器包装は原材料の品質や倫理性とともに常に最優先すべきことだったと言及。その上で「私たちのブランドが豪州原生の植物を原材料としていることに加えて、100%リサイクル可能な容器とともに提供できることを誇らしく思う」とコメントした。
テラサイクル・オーストラリアのゼネラルマネジャーのJean Bailliard氏は、今回の提携は美容業界におけるリサイクルへのニーズの高まりを象徴しているとした上で、「多くの人々は化粧品でよく使われる黒色のプラスチック容器のリサイクルの難しさに気づいていない。だから、私たちが始めることにした」と明かした。同氏によると、これらのプラスチック容器を選別、粉砕、溶解し、プランターや公園のベンチ、遊び場に再生することで、リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへの移行を推し進めることになるという。
【参照記事】Australians ‘hungry’ for beauty product recycling, Edible Beauty delivers
2020年秋に日本で開始予定としている「Loop」を展開するテラサイクル社のインタビュー記事については、こちらを参照いただきたい。
木村 麻紀
環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。サーキュラーエコノミー(CE)における関心領域は、CE×社会包摂的まちづくり、CE×教育など。SDGs.tv公認ラーニングコーチ。
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