日本航空株式会社(JAL)と三菱重工業株式会社は8月27日、航空機アフターマーケット事業における共同検討を開始することで覚書を締結したと発表した。JALの国内外航空機のオペレーターとしての知見と、三菱重工の航空機メーカーとしての知見を融合させ、航空機産業における課題に対応する新たなアプローチを目指す。

航空機アフターマーケット事業は、航空機が販売された後の整備や修理、部品供給、改修などを指し、運航効率と安全性を維持するために不可欠な領域だ。

近年国内外で航空旅客需要が増加し、航空機の整備需要も高まる中、JALの運航・整備に関する知見と、三菱重工の設計・製造・認証およびMRO(Maintenance, Repair & Overhaul:修理・整備)に関する経験を活かして、アフターマーケット事業の諸課題に対応していく考え。JALグループでは、整備業務を担当する株式会社JALエンジニアリング(JALEC)が共同検討の推進役を担っていく。両社は、航空機産業に関わる人材育成や技術開発の発展に向けて、引き続き検討を進めていく方針。

【プレスリリース】JALと三菱重工、航空機のアフターマーケット事業等について共同検討を開始
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