東洋製罐グループホールディングス株式会社の連結子会社であるメビウスパッケージング株式会社は、飲食店舗で使用された除菌アルコールや洗浄剤向けの減容プラスチックボトル(使用後に折りたたんで体積を小さくできる容器。以下「減容ボトル」)を自主回収・再資源化し、リサイクル材を25%以上含有した減容ボトルとして再生する実証実験を2026年6月末より開始した。再資源化スキーム構築に向けた課題抽出や経済性評価を行い、業務用減容ボトルの水平リサイクル実現を目指す。

本実証は減容プラスチックボトルの回収リサイクル事業として、環境省が公募した令和8年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業に採択された。

減容ボトルは無色の単一素材で洗浄がしやすく、リサイクルに適した容器とされる。一方で、産業廃棄物としての回収や有価回収の対象とされているものの、実際には多くが一般廃棄物として処理されており、リサイクルが十分に進んでいないことが課題となっていた。こうした背景から、メビウスパッケージングはかねてより減容ボトルの回収・再資源化の仕組みづくりを進めてきており、今回、ワタミ株式会社および株式会社大誠樹脂の協力のもと、マテリアルフロー構築に向けた実証に取り組む。

実証実験は2026年6月末から2027年2月までの期間で実施する。スキームは、ワタミが関東圏内の一部飲食店舗で使用された減容ボトルを資材配送便の帰り便を活用して回収し、大誠樹脂が再資源化、メビウスパッケージングがそれを用いて新たな減容ボトルを製造・供給する流れとなる。各社の役割は次の通り。

  • メビウスパッケージング:資源循環体制の組織化と運用スキームの創出・統括、リサイクル材含有減容ボトルの開発・製造
  • ワタミ:一次回収(各店舗から物流拠点への回収)の指揮・統制、各店舗での一時保管・簡易すすぎ・ラベルとキャップの取り外し
  • 大誠樹脂:二次回収(物流拠点から再資源化工場への一括回収)、ベール作成、ラベル・キャップ取り外し、選別・洗浄・粉砕(フレーク化)

開発・製造するリサイクル材含有減容ボトルはリサイクル材を25%以上含有し、環境に関する任意団体の商標取得も検討しているという。回収・再資源化スキームを組織化することで安定したリサイクル材の確保を可能にし、現行のバージン材使用ボトルと同程度の価格での提供を目指す。

メビウスパッケージングは今後、本事業を減容ボトルの自主回収・再資源化のモデル事業として確立し、その成果をもとに他の地域や業界への展開を目指す考えを示した。また業界団体と連携し、環境配慮型設計のガイドライン作成を進め、持続可能な製品設計の普及にも寄与していくとしている。

【プレスリリース】メビウスパッケージング 業務用減容プラスチックボトルの水平リサイクル実現に向けた実証を開始- 回収リサイクル事業として環境省公募事業に採択 –
【プレスリリース】メビウスパッケージング 業務用減容プラスチックボトルの水平リサイクル実現に向けた実証を開始
【参照サイト】令和8年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業の公募採択事業について
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