Image via Rent the Runway
米国に本拠を置く衣料品サブスクリプション事業を行うスタートアップRent the Runway(以下、RTR)は、古着売買のオンラインショップ大手・米thredUPと提携した。これにより、thredUPはRent the Runwayのプログラム「Revive by Rent the Runway」の衣料の販売先に加わった。今回の提携は、衣服にセカンドライフをもたらし、廃棄を回避するのが目的だ。
RTRは衣服の無駄を削減するために、何千ものアイテムから好みの衣服を選べるレンタルサービスを展開している。そしてthredUPと提携したことで、RTRでレンタルに適さなくなった衣服をthredUP特設サイトで「非常に安い価格で」で販売できるようになった。
さらに、洋服クローゼットを整理して衣服の廃棄を防ぐサービス「クローゼットクリーンアウトサービス」をRTR会員に提供する。同サービスは、以下のように機能する。まず、会員はRTRから送られてきた配達袋を用意するか、送料無料のラベルを注文して好みの箱に貼る。次に、大切に使ってきたが不要になってしまった婦人服や子供服、ハンドバッグや靴やアクセサリーを詰めてthredUPに送ると、thredUPはアイテムを状態ごとに分類する。thredUPの品質基準を満たすアイテムにはthredUPの買物券が会員に提供され、基準を満たさないアイテムは再利用またはリサイクルされる。会員はアイテムの返品も要求できる。
RTRは衣服がレンタルに適さなくなった場合、NPO団体である米Dress for Successや米Operation Promなどの厳選した団体に寄付も行っている。同社によると、1着の衣服がサーキュラーエコノミーのサイクルに戻されるだけで、平均して2.2年商品寿命が伸びると分析している。
こういった衣服の廃棄削減をはじめ、RTRはサステナビリティ推進に力を入れており、配達において次のようなプロセスを実施している。レンタル注文された衣服を生分解性洗剤を使ってクリーニングし、特許取得済みの再利用可能な配達袋で会員に配達する。配達袋は使用後、毎回洗濯する。また、衣服を保護するため、プラスチック製ポリ袋を使用しているが、使用後はこの袋をパートナー会社であるリサイクル業・米Trexに送り、建築材およびデッキ材にリサイクルしている。2017年の協業開始以来、365トン以上のプラスチックをリサイクルしたとRent the Runwayは公表している。
女性に力と自信を与えることをミッションに掲げるRTRと、無駄を減らして常にスタイルをリフレッシュすることを支援するthredUPのコラボは、資源廃棄の抑制と同時に、私たちに素敵な気分とよりよい生活を与えてくれそうだ。
【参照サイト】INTRODUCING Revive by Rent the Runway+thredUP
【参照記事】RENT THE RUNWAY AND THREDUP COLLAB TO EXTEND THE LIFE OF DESIGNER CLOTHING WITH RENTAL RETIREES
【参照サイト】Rent the Runway