クラウドコンピューティングサービス提供の米セールスフォース・ドットコムはこのほど、デジタルツール「セールスフォース・サステナビリティクラウド・スコープ3 ハブ(Salesforce Sustainability Cloud Scope 3 Hub)」を発表した。同ツールは業界を先導するイノベーションであり、企業がサプライチェーンにおけるカーボンフットプリントデータの追跡方法を合理化し、供給業者と効果的に連携してサステナビリティに取り組むことを支援するとしている。

スコープ1・2(※)のCO2排出量は比較的容易に算出できるようになったが、スコープ3(※)のCO2排出量算出は現在も多くの企業の課題であると同社は認識している。これまで、サプライチェーンにおけるカーボンフットプリントの追跡は数カ月を要していたが、同ツールを使うと1日以内で算出できるとしている。スコープ3排出量を追跡して行動することは、信頼性のある企業のサステナビリティ戦略において重要な要素となっていると同社はみている。

スコープ3排出量管理画面(出典:セールスフォース・ドットコム)

同社の主要顧客の一つであるホテル事業の米マリオット・インターナショナルは、気候目標を達成するために顧客および供給業者に働きかけることの重要性を認識していることを同社は評価した。加えて、消費者からのサステナビリティを優先事項とするよう求める声の高まりにも応えているとしている。マリオット・インターナショナルのサステナビリティ&サプライヤーダイバーシティ担当次長のDenise Naguib氏は、同社との提携を歓迎する意を表した。

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