コマツとブリヂストンは2月5日、鉱山事業者向けの新たなソリューションサービスを提供する共創プロジェクトの実証実験を開始したことを発表した。コマツの鉱山向け大型機械管理システム「Komtrax Plus」と、ブリヂストンの鉱山車両向け次世代タイヤモニタリングシステム「Bridgestone iTrack」から得られる車両とタイヤのデータを統合し、より効率的なタイヤの使用方法を提案することで、鉱山向けダンプトラックの燃費改善やタイヤの長寿命化を図る。

鉱山オペレーションでは、外的要因によってタイヤの故障や車両の停止が生じてしまい、ダウンタイムや使い切る前のタイヤ交換が課題とされてきた。コマツとブリヂストンは、車両データとタイヤデータのリアルタイム解析を実施し、故障原因の特定や原因に合わせた対策検討を支援。ダウンタイムの短縮に加えて、鉱山現場の傾斜度や路面状況、走行ルート、積載量、タイヤの仕様などを考慮することで、燃費削減への貢献を目指す。

ブリヂストンは、鉱山・建設車両用タイヤ「Bridgestone MASTERCORE」を中核とし、タイヤモニタリングデータを活用した鉱山向けソリューション「Smart On-site」を展開。タイヤの温度や空気圧、走行データを分析し、鉱山ごとのオペレーション最適化に取り組む。コマツは、建設・鉱山機械の製造・販売を手掛け、デジタル技術を活用した機械管理や自動化ソリューションの提供を強化している。

両社は、共創を通じて鉱山事業者の課題解決に取り組むとともに、燃料消費量の削減によるCO2排出量の低減や、タイヤ使用本数の削減による資源生産性の向上を目指す。

【プレスリリース】「コマツとブリヂストン、鉱山事業者様への新たなソリューションを提供する 共創プロジェクトの実証実験を開始
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(※画像の出典:株式会社ブリヂストン)