株式会社みずほ銀行は、有価物回収協業組合石坂グループ、株式会社ニシキ、株式会社ニフコとともに、半導体産業由来の廃プラスチックを自動車産業で再利用することを目的とした共同研究を開始した。資源循環型の事業モデルの確立を視野に、動脈産業と静脈産業を結ぶ新たなサプライチェーンの構築を目指す。

半導体産業の集積が進む九州では、多様かつ大量の産業廃棄物が発生している。これらを高付加価値な資源として再利用することは、サーキュラーエコノミーの観点から重要な課題となっている。一方で、九州は自動車産業の集積地でもあり、EUのELV規則の影響を受ける可能性があることから、再生プラスチックの需要拡大が見込まれている。

こうした背景のもと、各社はそれぞれの強みを持ち寄る。みずほ銀行は金融機能とサステナブル分野の知見を有しており、石坂グループは高度な廃棄物選別技術とリサイクルチェーン構築の実績を持つ。ニシキは原材料から製品化までのコンパウンド技術を有し、ニフコは製品設計や金型製作、機能評価に強みを持つ。これらを組み合わせることで、廃プラスチックの高付加価値循環モデルの実現と、先行する欧州規制への対応を図る。

今回の研究では、「X to Car」をコンセプトに掲げ、半導体産業由来の廃プラスチックを自動車用途へと循環させるクローズド・マテリアルリサイクルの可能性を検討する。半導体産業の拡大に伴い廃プラスチックの増加が見込まれる中、現状はサーマルリサイクルや焼却、埋立といった処理に依存しているが、これをマテリアルリサイクルへと高度化するには、動静脈連携によるサプライチェーンの構築が必要とされる。

今回の取り組みは、半導体産業由来の廃プラスチックを自動車用途へと循環させる点に特徴があり、異なる産業間での資源循環の可能性を探る試みといえる。今後4社は、九州地域の産業構造を踏まえた地域循環モデルの構築に向け、実証を通じて技術面・事業面の実現性を検証し、社会実装に向けた連携を進めていくとしている。

【プレスリリース】【みずほ銀行】半導体由来廃プラスチックの自動車産業向け資源循環に関する共同研究開始について
【プレスリリース】【有価物回収協業組合石坂グループ】プラスチックのサーキュラーエコノミー実現に向けた共同研究
【プレスリリース】【ニシキ】九州で半導体廃プラ循環
【プレスリリース】【ニフコ】半導体由来廃プラスチックの自動車産業向け資源循環に関する共同研究開始について
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