株式会社竹中工務店、コクヨ株式会社、ChopValue Manufacturing Japan株式会社の3社は、使用済み割り箸のアップサイクル技術を家具および建築空間分野へ拡大することを目的とした共同研究を開始した。各社がそれぞれの強みを持ち寄り、回収から製品化、空間実装までを視野に入れた資源循環モデルの構築を目指す。

日本では年間約200億膳の割り箸が使い捨てられているとされる。高品質な木材資源でありながら、その多くが焼却・廃棄されている現状を踏まえ、3社は未利用資源の価値化に取り組む。

本共同研究では、まずコクヨおよび竹中工務店の事業所において使用済み割り箸の回収実証を実施し、日本に適した回収体制や物流網の構築を検証する。そのうえで、ChopValue Japanのアップサイクル技術を活用し、コクヨは家具・什器分野、竹中工務店は建材・内装分野での新用途・新製品開発を進める。試作した建材や什器を活用した空間については、エンドユーザーやデザイナーによる印象評価を3社で実施する予定だ。

今後は、共同研究で得られた知見をもとに取り組みの拡大を図る。竹中工務店は、自社事業所などで回収した割り箸の建材・内装材への活用を検討し、設計提案や自社物件での展開を視野に入れる。

さらに、3社による共同研究に加え、竹中工務店とChopValue Japanは、内装材の建築用途拡大に向けた防火認定取得の検討を目的とする2社間の共同研究契約も締結した。将来的には、ChopValue Japanの板材化技術を他の建築廃棄物へ応用する可能性についても検討するとしている。

本取り組みは、廃棄物削減やCO₂固定への貢献にとどまらず、身近な素材の再資源化を通じて循環型社会への意識変革を促す試みとしても位置づけられる。

【プレスリリース】使用済み割り箸のアップサイクルに向け始動【竹中工務店】
【プレスリリース】使用済み割り箸のリサイクルに向け始動【PRTIMES コクヨ株式会社】
【プレスリリース】ChopValue Japan、コクヨ、竹中工務店が家具および建築内装分野における循環型ソリューション推進に向けた共同研究を開始【PRTIMES ChopValue Manufacturing Japan 株式会社】
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冒頭の画像の出典:PRTIMESのプレスキットより