植物由来の代替肉を使った料理を提供するThe Vegetarian Butcher(以下、ベジタリアンブッチャー)はこのほど、都市型農園「アーバンファーミング」を開始したことを発表した。
ベジタリアンブッチャーは、2011年にオランダで設立されたPBM(プラントベースドミート/植物由来の代替肉)のスタートアップベンチャーだ。大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングと共同で、欧州全土・北アフリカ・中東・アジア・カリブ・ラテンアメリカで「PLANT BASED WAPPER(プラントベースワッパー)」の販売を開始した。現在、世界40カ国で約25,000店舗を展開しているが、ベジタリアンブッチャーのコンセプトストアは世界で東京・池袋にある店舗だけだ。同店舗では、以下の取り組みを実施している。
1.日本初のフードシェアリングフリッジ(食品をシェアする冷蔵庫)を設置
食品廃棄を減らすため、店内に専用冷蔵庫を設置して、店内で余った食材や注文がキャンセルされた料理を入れている。店内利用客は無料で持ち帰りできる
2.日本初のプラントベース専門の肉屋を併設
すべて1グラム2円~で量り売りしており、肉屋だけの利用もできる
3.TO GO BOXの設置
飲食店の食べ残しにより、問題になっている食品廃棄を減らす目的で実施している
4.店舗で提供される全メニューがPBM
ランチタイムはPBMハンバーガーショップとして、ディナータイムは植物性プロテインバルとして営業している
5.アーバンファーミング
店内の空いた空間で、LEDライトを使用した無農薬の水耕栽培を行っている。育てた野菜は店舗の料理に使用する。長期的には、店舗で使用する野菜はすべてアーバンファーミングで賄う予定だ。今後、気軽に農業体験できるプランがサブスクリプションに組み込まれる
6.SDGs関連記事
モバイルメニュー端末のカテゴリーにSDGs関連記事の項目があり、来店客は株式会社ベジタリアンブッチャージャパン(以下、ベジタリアンブッチャージャパン)が毎週配信している記事を無料で読める
(出典:株式会社ベジタリアンブッチャージャパン)
さらに、同店舗は以下の取り組みも行っている。
- キャッシュレス・完全非接触なセルフオーダーシステムを採用
- 売り上げの一部をNPO法人に寄付
- サブスクリプション型ビジネスモデルを採用
同店舗は、月額580円(2021年2月18日現在)で「食べる」「見る」「読む」「買う」「寄付する」を利用できるサブスクリプションプランを展開している。同プランを利用することで、気軽かつ継続的に持続可能なライフスタイルを取り入れられるとしている。
ベジタリアンブッチャージャパンは、同店舗が単純に「食べる」だけでなく、さまざまな取り組みを通して「見て」「知って」「考える」きっかけとなり、「心をリフレッシュ」したい時に利用してほしいと考えている。同社が目指すのは、食事だけではなく自己投資の場として存在することだ。近年、代替肉は欧米を中心に広まってきたが、日本でも目にする機会は珍しくなくなった。同店舗の取り組みは、日本で代替肉が広まり、人々が環境などへの意識を高めることを促進するきっかけになるだろう。
【プレスリリース】飲食店の概念を覆す未来型レストラン「The Vegetarian Butcher」都市型農園「アーバンファーミング」をスタート!
※冒頭の画像の出典は、株式会社ベジタリアンブッチャージャパン