繊維商社大手の豊島株式会社は、全国15~49歳の男女1,000名を対象に、ファッション製品に対する意識調査をインターネットで実施、結果を公表した。同調査によれば、約74%の回答者が、環境や社会に配慮したサステナブルファッションを取り入れたいと答えた。その理由として、約78%が「社会貢献に興味があるから」と答え、社会貢献に対する意欲の高さが見られることがわかった。
年齢層で見ると、特に20代や30代の社会貢献への意識が高まっており、サステナブルファッションを取り入れたい理由として「トレンドだから」の数字は下がっている。サステナブルファッションが一過性のものではなく、若い世代に社会貢献への関心が定着していると同社は分析している。
また、6割以上の人が「オーガニックコットン」を購入してみたいと回答。さらに、ファッション製品におけるトレーサビリティ(商品の生産者情報やサプライチェーンを明示する取り組み)に、約90%の人が共感している。
「ファッションにおける社会的課題について、以前から知っていたもの」という問いについては、「労働環境・賃金問題」という回答が約63%と最も高く、「動物虐待」「海洋汚染」「土壌汚染」が続くなど、ファッションに関する社会課題が認識されている。また、「特に解決したほうがいいと考える課題」は、「労働環境・賃金問題」と約30%が回答し、最重要視されていることがわかった。
豊島は、オーガニックコットン普及プロジェクト「オーガビッツ」を通して、「オーガニック
コットン」の普及と理解促進に努める。2019年に「MY WILL(マイ・ウィル)」を宣言し、トレーサブル・オーガニック・コットン糸、 繊維植物由来のセルロース繊維など、持続可能な素材を開発・提供している。
調査概要
- 調査方法:インターネット調査
- 調査地域:全国
- 調査期間: 2020年8月
- 調査対象者:全国15~49歳の男女1,000名
- 自分の洋服を半年に1回以上購入する
Circular Economy Hub Editorial Team
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