世界経済フォーラム(WEF)は、『グローバルリスク報告書2026』において、今後10年間を見据えた世界的リスクの構造を整理するとともに、短期(今後2年)において最も懸念されるリスクの一つとして「地経学的対立」を位置づけている。
「グローバルリスク報告書」は、WEFが毎年1月に公表している世界的なリスクに関するレポートで、2006年から継続的に発行されてきた。発生した場合に世界全体へ深刻な影響を及ぼす可能性のあるリスクについて、各国の政策担当者、企業経営者、専門家らへの調査をもとに整理・ランキング化している点が特徴である。
各国が重要鉱物やエネルギー資源の備蓄、サプライチェーンの「戦略化」を進める中で、インフレや債務問題といった短期的な経済課題への対応が優先され、環境関連リスクへの関心が相対的に後景化している可能性が指摘されている。本稿では、同報告書が示唆する認識と対応の時間軸のズレや、リサイクルだけでは十分に対応しきれない資源需要の構造的課題に着目し、企業が検討すべきサーキュラーエコノミーの方向性を考察する。
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WEF「グローバルリスク報告書2026」から読み解く、分断の時代にサーキュラーエコノミーが果たす役割
松田共代
世界の貧困や紛争などの社会問題に関心を持ち、学生時代には社会問題の解決手法の一つとして、マイクロファイナンスを研究。一年間のアメリカ生活を経て、海外の文化への関心が高まる。肉を食べない母親の影響で、食への関心も高め。ビーガン、教育、サーキュラーエコノミーが現在の気になるテーマ。









