株式会社デンソーは、同社が開発したカーボンフットプリント(CFP)算定アプリケーションが、一般社団法人自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター(ABtC)の認証プログラムにおいて「アプリケーション認証」を取得したと発表した。

サーキュラーエコノミー移行に向け、製品のライフサイクル全体における環境負荷をCO2排出量として可視化するカーボンフットプリント(CFP)の算定や、企業間でのデータ共有の重要性が高まっている。

デンソーが開発したCFP算定アプリケーションは、取引先とのデータ連携を通じて製品の製造プロセス全体のCO2排出量を体系的に算出・管理し、証明できる仕組みを提供する。

今回の認証を運営するABtCは、経済産業省が認定する公益デジタルプラットフォーム運営事業者として、日本の産業データ連携基盤「ウラノス・エコシステム」の取り組みのもと、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のガイドラインに準拠したデータ連携基盤を運営している。今回の認証取得により、デンソーのCFP算定アプリケーションがABtCのデータ連携基盤に安全に接続できることが認められ、企業や組織が同基盤を通じてCFPデータを信頼性を確保しながら共有・連携できるようになる。

さらにデンソーは2025年2月、欧州の自動車産業でデータ連携を推進する「Catena-X」のEcoPass認証も取得している。これにより同社は、欧州のCatena-Xと日本のウラノス・エコシステム双方のデータ連携基盤へ接続可能なアプリケーション認証を取得した世界初の企業となった。

今後は、CO2排出量データを企業間でシームレスに連携するため、CFP算定アプリケーションの実装を進めるとともに、今夏にリリース予定のバッテリーパスポートサービスや、将来的なデジタル製品パスポートへのデータ連携機能の拡張も進める。日欧のサプライチェーン全体でのデータ交換を可能にする環境整備を進めることで、循環型バリューチェーンの構築と持続可能な社会の実現への貢献を目指す。

【プレスリリース】デンソーのCFP算定アプリケーションがABtCの「アプリケーション認証」を取得
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