アミタホールディングス株式会社はこのほど、芙蓉総合リース株式会社との間でサーキュラーエコノミーを推進する事業創出に関する基本合意を締結したと発表した。既存の廃棄物処理事業者やリサイクル事業者のサーキュラーエコノミー関連事業への移行を促進する共同事業の創出、展開を目指す。

アミタグループは、互助共助コミュニティ型の資源回収ステーション「MEGURU STATION®」を基軸として、戦略的パートナーとともにサーキュラー・プラットフォームを構築することを目指している。芙蓉総合リース株式会社は、リース事業で積み上げたサーキュラーエコノミーのインフラとネットワークの拡大を目指している。

具体的には、両社の事業特性を活かしてリサイクル業からサーキュラー業への移行を可能とするサービスの事業化を目指す。サーキュラー業化には、既存の設備や人員などを活用しながら、これまでとは異なる新たなハードやソフトなどが必要で、リースなどを活用して地域に密着した廃棄物処理事業者やリサイクル事業者のサーキュラーエコノミー事業への移行を可能にするサービスの事業化を目指すとしている。

サーキュラー・プラットフォームのイメージ ※赤枠:本合意における主なターゲット(図:アミタHD)

日本政府は現在50兆円規模である循環経済関連ビジネスの市場を、2030年までに80兆円以上に拡大させる目標を掲げている。今回の合意をきっかけに、廃棄物処理に重きが置かれてきたリサイクル業界が循環型で低炭素な資源を供給する主体に変化することが促されるか注目される。

【プレスリリース】アミタHDと芙蓉総合リース、サーキュラーエコノミーを推進する事業創出に関して基本合意
【関連記事】アミタHDと三井住友信託銀行、資源回収ステーションのインパクト評価を共同実施へ
【関連記事】アミタHDとNECソリューションイノベータ、南三陸町で生ごみ再資源化の社会実証へ~ICTとナッジを活用
【関連記事】アミタHDとNTT Com、サーキュラー・プラットフォーム構築で基本合意~市民の行動変容と資源循環を促進