株式会社ECOMMITは11月8日、シリーズAラウンドの2ndクローズを完了し、中部電力株式会社、株式会社オリエントコーポレーション、グローバル・インフラ・マネジメント株式会社、株式会社Kipsを引受先として第三者割当増資を実施したことを発表した。

調達した資金は、同社が提供する資源循環サービス「PASSTO(パスト)」の拠点拡大や、アパレル業界などとの資源循環スキーム構築、さらには全国に展開する7つのサーキュラーセンターの統合・拡大に活用される予定である。

同社はこれまでに約9.4億円の資金調達を実施しており、今回の調達により資金調達額は総額約15.9億円にのぼる。

「PASSTO」は、マンションや商業施設に設置され、生活者が手軽に不要品をリサイクルに回すための入口を提供する資源循環システム。同社によると、これまでに回収した衣類のリユース・リサイクル率は98%にのぼり、CO2削減にも寄与しているという。中部電力との連携を強化し、中部エリアでの拠点拡大を進めるとともに、オリエントコーポレーションと協力してオリコカードの加盟店等に提案を行い、全国規模でのPASSTOの展開を目指している。

また同社は、アパレルメーカーやものづくり企業と連携し、企業の製品ライフサイクルを延ばすため、回収・選別・再流通のシステムやトレーサビリティデータを活用したリセールなどの取り組みを展開。さらに、全国7箇所にあるサーキュラーセンターを統合し、資源循環インフラの生産性向上を目指している。

ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ことを企業理念に掲げ、全国的に資源循環を支えるインフラを構築している。自社開発のトレーサビリティシステムを通じて、企業や自治体のサステナビリティ推進を支援しており、今後も更なる拡大を見込んでいる。

【プレスリリース】シリーズA 2ndクローズで総額約15.9億円の資金調達を実施
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