コンサルティング大手のアクセンチュアはこのほど、ネットゼロエミッションの目標を始めとする、サステナビリティへの新たな取り組みを発表した。同社の全部署が提供するすべてのサービスで、責任あるビジネスを遂行していく意向だ。

同社が発表した3つの目標は、以下のとおりである。

2025年までにネットゼロエミッションを達成

オフィスに100%再生可能エネルギーを供給する。また、主要サプライヤーにCO2排出削減を促し、同社の従業員は環境に配慮した出張を行うことで、実際の排出量を削減する。残りの排出量については、大規模植林など、大気からCO2を直接除去することに投資する

廃棄物ゼロに移行

同社は2025年までに、コンピューターやサーバーなどの電子廃棄物と、すべてのオフィス家具を100%再利用またはリサイクルすることを予定している。また、新型コロナの収束に合わせて、使い捨てプラスチックを排除する

水リスク管理計画

同社は2025年までにリスクの高い地域での洪水や干ばつ、水不足の影響を軽減するための施設を開発し、これらの場所で水の使用量を測定して削減する

同社はこれまで、国連グローバル・コンパクトの「Business Ambition for 1.5°C」に署名し、科学的根拠に基づいた排出削減目標に沿ってCO2排出量を削減し、2023年までに100%再生可能エネルギーへの移行を掲げてきた。上記の目標は、これらの継続的な取り組みに基づいて設定された。

また今回、同社は最高レスポンシビリティ責任者(Chief Responsibility Officer)とグローバルサステナビリティ・サービス責任者という新たな役職を設置。同役職に、サステナビリティ専門家として知られ、サーキュラーエコノミーの書籍『Waste to Wealth –The Circular Economy Advantage(サーキュラー・エコノミー デジタル時代の成長戦略)』の著者でもあるピーター・レイシー氏を任命した。同氏は数十年にわたって、戦略開発やデジタルトランスフォーメーション、イノベーションやサステナブルな成長について、企業経営層や公的機関のリーダーに助言してきた。現在、同氏は欧州における戦略とサステナビリティの世界的展開を行っている。

今回の発表に合わせ、同社の最高経営責任者(CEO)であるジュリー・スウィート氏は、「今日のデジタル技術の急速な発展は、より持続可能な未来を創造する画期的な機会を私たちにもたらします。これらの取り組みを拡大することで、真の変化を起こし、すべての人に360度の価値を提供できるようになるでしょう」と述べた。

【プレスリリース】Accenture Sets Industry-Leading Net-Zero, Waste and Water Goals