ファッションレンタルサービスを展開する株式会社エアークローゼットはこのほど、同社が取り扱うすべての洋服を焼却・埋め⽴て処分せずに再利用・再販・リサイクルし、⾐服廃棄ゼロを実現したと発表した。

環境省によると、廃棄された洋服の約95%は焼却・埋め⽴て処分され、その量は年間約48万トンにのぼる。これは、⼤型トラック約130台分の洋服が毎⽇焼却・ 埋め⽴てされていることに相当する。

こうした状況を受け、同社は事業活動を通じて⾐服廃棄ゼロの実現を⽬指し、2014年の創設以来、洋服を循環させる基盤を構築してきた。同社は、サーキュラーファッションは「洋服として活躍できるものはそのまま洋服として最⼤限活⽤する」ことであると考える。この考えをもとに、⽉額制ファッションレンタルサービス『airCloset(エアークローゼット)』を2015年に開始。2020年からは、レンタル提供が終了したアイテムを販売する「エコセール」と、姉妹サービスの提案型ファッションEC『airCloset Fitting(エアクロフィッティング)』で試着のみされた返却アイテムの『airCloset』内シェアリングの取り組みを実施している。

今回、レンタル提供が終了したアイテムのうち破損などが理由で着⽤できない洋服を循環型繊維リサイクルボード『PANECO®』に活⽤する取り組みを開始したことで、同社はサーキュラーファッションの仕組みを確⽴した。同ボードでは、原料の90%に廃棄⾐料品が使用される。今後は、洋服を最⼤活⽤するプラットフォームとして、airClosetを軸に、顧客がサステナブル消費に自然に参加できる取り組みを増やしていきたい考えだ。

フランスでは2022年1月から、衣料品の売れ残り製品の埋め立てと焼却が禁止され、リサイクルや寄付が義務付けられた。現在、⾐服の廃棄削減に向けた取り組みが世界で進められており、今後の動向が注目される。

【プレスリリース】エアークローゼットがレンタルによる循環で⾐服廃棄ゼロを実現 「循環型物流」を基盤とした独⾃プラットフォームが⾐服循環に寄与
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*冒頭の画像の出典:株式会社エアークローゼット