アミタホールディングス株式会社は12月3日、神戸市で回収した使用済みつめかえパックを傘生地としてリサイクルし、12月10日から傘シェアリングサービス「アイカサ」を通して提供開始することを発表した。本取り組みは、神戸市と16の協力企業が共同で取り組むプロジェクト「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」の一環。
傘シェアリングサービス「アイカサ」は、株式会社Nature Innovation Groupが運営するサービス。神戸市内の三宮エリアを中心とする20カ所で、リサイクル傘300本を順次提供する予定である。
本取り組みの背景には、水平リサイクルの推進とサーキュラーエコノミーの実現がある。「水平リサイクル」とは、廃棄物を同じ品質の製品に再生する循環型の仕組みで、自治体や企業が競合を超えて協働することで実現を目指している。アミタHDはプロジェクト開始時よりアドバイザーとして参画し、市民への認知拡大や再生材の利用促進を目的とした施策を提案してきた。
また、今回の取り組みは、同社が内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「サーキュラーエコノミーシステムの構築」に採択されたこととも連携。本プログラムでは、自治体と連携したプラスチック回収および分別・供給システムの確立を目指している。
今回のプロジェクトでは、市民から回収した使用済みプラスチックが「傘のシェアリングサービス」という新たな出口を通して市民に還元されるサーキュラーモデルの構築に取り組むものだ。
今後、アミタHDは同様の連携を通じて、さらに広範囲でのサーキュラーエコノミーの実現を目指していく。
【プレスリリース】アミタHD、使用済みつめかえパックをシェアリング傘にリサイクルする取り組みを共同実施~神戸市内20カ所のアイカサスポットにて提供開始~
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(※画像の出典:アミタホールディングス株式会社)