気候変動対策に取り組む世界100都市以上で構成されるC40(世界大都市気候先導グループ)はこのほど、グループに加盟する世界各国の都市における気候変動対策の政策事例を検索できるツールを公開した。
本ツールでは、科学的根拠に基づき、政治的に野心的な、各都市に関連した政策やプログラムやプロジェクトで、各都市に大きな影響を与え、他の都市でも応用可能で再現性の高いものが取り上げられている。政策テーマとしては、適応、大気の質、建築物、クリーンな建設、エネルギー、金融、食料、交通、都市計画、廃棄物を網羅している。気候変動を緩和し、その影響に適応するために、世界の都市がどのように具体的な変化を生み出しているかを示したものと言えるだろう。
C40によると、本ツールで取り上げた行動は、C40加盟都市における成功の最良の例として認識されており、C40の戦略的提言に合致し、すでに実施されているアクションの中から、地域やセクターごとに多様なものが選ばれているという。戦略的提言では、世界の気温上昇を1.5℃に抑えるというパリ協定の目標に沿った気候行動計画(CAP)を策定する際に、各都市に推奨されるインパクトの大きい行動を概説している。
本ツールは今後、各都市からの情報提供に基づき、今後も随時アップデートされる。C40では、このほかにも適応、建物のエネルギー効率、クリーンな建設、廃棄物、エネルギー、交通、15minites city(生活上必要な拠点に徒歩15分以内でアクセスできるコンパクトな都市計画を実施している都市)について、同様のツールを公開している。
【プレスリリース】Ambitious, successful and replicable: City climate actions you should know about