超領域・超分野的な対話と実践を後押しする、アジアパシフィック発のネットワーク“Circular Design Praxis”の立ち上げに向けたカンファレンス(準備プロセスの公開会議)を開催します。

現在、世界各地で持続可能な社会に向けた試行錯誤が進められる中、日本でも循環経済(サーキュラーエコノミー)を実現する手法としてサーキュラーデザインが注目を集めています。一方で、循環経済への移行とは、いくつもの分野や既存の仕組みを超えて手を携え、徐々に社会全体がトランジションしてゆくことで成し得ることであり、その実践に必要な超領域的な取り組みや研究はまだまだ始まったばかりです。

わたしたちは、アカデミア・企業・自治体・デザイナーのみなさまとともに、セクターならびに分野横断的に対話できるスペースをつくり、「理論 Theory」と「実践 Practice」の往来を可能にする「実装 Praxis」の領域を広げることで、実験的かつ社会的にインパクトのある活動に取り組みやすい環境を育むことを目的に、Circular Design Praxis(CDP)という名のネットワークを立ち上げたいと考えております。

本イベントは、その準備のための公開会議です。超域的な分野だからこそ、準備プロセスを公開して、さまざまな方にご参加いただける場を設けました。その初めの一歩として、このたびCDPが対象とする問題領域や活動の方向性について、資源循環、人類学、材料、デジタルファブリケーション、建築、市民参画など多様なバックグラウンドを持つ専門家の方々が一堂に会し協議する場を「カンファレンス(公開会議)」という形で開催いたします。

ぜひふるってご参加いただき、今後の展開にもご一緒いただけると幸いです。本カンファレンスにご参加いただけた皆様には、引き続き今後の活動進捗をお届けいたします。

イベント概要

日時:2022年8月27日(土)

①1部:カンファレンス(聴講編)12:00-15:00
“Circular Design Praxis”の立ち上げに向けた公開会議。環境学、人類学、材料、デジタルファブリケーション、建築学、市民参画など、さまざまな分野の専門家らが一堂に会し、各フィールドの現状や直面する課題、次なる焦点を語ることで、分野やセクターが越境して取り組むことで開かれる循環デザインの可能性を議論します。

②1+2部:カンファレンス+ワークショップ(聴講+実践編)12:00-17:00
登壇者、参加メンバーらとともに議論するオンラインワークショップ。参加する皆様の実践や関心領域をもちより、異なる視点を交差させながら各々の活動の次なる可能性を描きます。(予定)
*事前アンケートあり。ご参加の皆様には追ってご連絡いたします。

タイムテーブル

①カンファレンス(公開会議)
12:00 – 12:10 Circular Design Praxisについて
12:10 – 12:30 Circular Design(サーキュラーデザイン)の現在地
12:30 – 12:40 パネリストの紹介
12:40 – 13:30 ラウンドテーブル①
13:30 – 13:40 (休憩)
13:40 – 14:10 ラウンドテーブル②
14:10 – 14:30 論点整理
14:30 – 14:40 クロージングディスカッション
14:40 – 14:45 統括&アナウンス
15:00      (終了予定)

②ワークショップ
15:15 – 17:00 ワークショップ
17:00      (終了予定)

パネリスト(所属と専門領域:五十音順)

  • 大岩根 尚氏:環境活動家、株式会社musuhi 取締役、NPO法人薩摩リーダーシップフォーラムSELF 理事。大崎町SDGs推進協議会サーキュラーヴィレッジラボ所長。環境学専門
  • 河内 幾帆氏:金沢大学融合研究域融合科学系准教授。環境教育・環境政策・環境経済学・応用ミクロ計量経済学専門
  • 田中 浩也氏:慶應義塾大学環境情報学部教授。デジタルファブリケーション、3D/4Dプリンティング、環境メタマテリアル専門
  • 津田 和俊氏:京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系講師。サーキュラーデザイン・DIY/DIWO・パーソナル・バイオテクノロジー・パーソナル・ファブリケーション・物質循環・資源循環・ライフサイクル工学 ・サステナブルデザイン・サステイナビリティ専門
  • 水野大二郎氏:京都工芸繊維大学・教授。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授。ファッションデザイン、デザインリサーチ、設計方法論専門
  • 森田 敦郎氏:大阪大学人間科学研究科人間科学専攻教授。気候変動適応・アクターネットワーク理論・人新世・科学技術論・人類学専門

対象者

サーキュラーエコノミー(循環経済)やサーキュラーデザインに興味を持つデザイナー、企業や個人のビジネスパーソン、大学・研究機関の研究者

申し込み方法

Peatixよりお申し込みください

定員

①カンファレンス:200名程度
②カンファレンス+ワークショップ:25名程度
※要事前申込み、申込先着順

主催・運営

株式会社リ・パブリック+京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構

共催

共創の場形成支援プログラム(地域共創分野・育成型)「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」

※開始直前や開催中のチケット購入やお問い合わせは、対応に時間を要する可能性がございますので、お早目の購入とご連絡をお願いします。
※配信はイベント開始5分前(11:55頃)より開始予定です。

【参照サイト】Circular Design Praxis カンファレンス(公開会議)
*冒頭の画像の出典:株式会社リ・パブリック