株式会社オフィスバスターズは、約90%が再生・再利用可能な素材で作られた「Circular ECO chair(サーキュラーエコチェア)」を2021年12月に発表し、2022年4月に発売を予定している。

2008年から同社は早稲田大学発ベンチャーの早稲田環境研究所と共同で研究を開始し、リサイクル・リユースされたオフィス用品は新品のものと比べて廃棄時のCO2の削減効果が高いことを成果として得ていたとしている。そこで、これまでにないエコな商品を目指し、2019年からオフィス家具メーカーNAIKI社監修のもとサーキュラーエコチェアの開発を開始した。

サーキュラーエコチェアの5つの特徴を同社は以下のように発表した。

  1. 約90%の素材が再生利用可能:一般的なオフィスチェアのプラスチック重量比率は約30%であるが、それを世界最小レベル(同社調べ)の約10%に抑制。素材の約90%が再利用もしくは再生利用可能である
  2. 座面・背面に再生PET生地を100%採用:座面・背面にPETボトル容器を原料とする再生PET(再生ポリエステル)生地を100%採用。生地は国内メーカー製
  3. 長期間使用可能:座面・背面はパーツ交換・清掃でき、長期間使用が可能。背面の張地は洗濯でき、衛生対策や将来の売却を見据えた価値の維持も実現
  4. さまざまな場所で利用可能:側面・各所に金属パーツを露出することで高級感を演出。執務室・会議室・応接室などさまざまな場所で利用可能
  5. JIS規格合格:サーキュラーエコチェアの品質管理体制と実際の製品は、JIS規格合格済み

世界的課題であるプラスチックごみの解決に向けて、「リデュース(減らす)」の考え方が製品をつくる側と使う側に求められると同社は考える。現在、テレワークの普及とともにサーキュラーエコノミーやSDGsといった、働き方や環境問題に取り組む企業が増えるなか、サーキュラーエコチェアを通じて企業の取り組みを支援し、エコを実現する製品づくりを継続的に目指していきたい考えだ。

素材の循環・長期間の利用という考えのもと、再生利用可能な素材を90%使用し、パーツ交換・清掃でき、さまざまな場所で利用できるサーキュラーエコチェアは、エレン・マッカーサー財団が掲げるサーキュラ―エコノミーの原則「製品と原材料を捨てずに有効に使い続ける」「ごみ・汚染を出さない設計」に準じている。今後、製品の設計段階におけるこれらの原則の採用が、メーカーにますます求められていくだろう。

【プレスリリース】すわることが、エコになる。オフィスバスターズから2022年春、SDGsに取り組むすべての企業へ、「Circular ECO chair(サーキュラーエコチェア)」で応えます。
【参照サイト】すわることが、エコになる。
*冒頭の画像の出典:株式会社オフィスバスターズ