神奈川県横浜市におけるサーキュラーエコノミー推進プラットフォーム「Circular Yokohama」を運営するハーチ株式会社はこのほど、横浜市と一般社団法人 YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、および特定非営利活動法人 横浜コミュニティデザイン・ラボと、リビングラボを通じた循環型経済を公民連携で推進する協定を締結した。
一般社団法人 YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスが提唱する横浜版の地域循環型経済ビジョン「サーキュラーエコノミーplus」に基づき、循環型経済の推進を通じて、脱炭素社会や共生社会などの実現、市民のウェルビーイングの向上に寄与することを目的とする。
4組織は協働・共創により、同プラットフォームに以下の機能を持たせるとしている。
- 地域の課題や資源を集約し、可視化する
- 広く市民や企業に対して発信し、共有化する
- 市民や企業に対して学びの場を提供する
- 事業開発や事業の継続を支援する
(出典:ハーチ株式会社)
同協定締結に至った背景について、4組織は下記のとおり発表した。
- 2020年5月、一般社団法人 YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスと特定非営利活動法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ、および横浜市は協定を締結し、コロナ禍を乗り越えるためのICTプラットホーム「おたがいハマ」の構築・運営を進めてきた
- ハーチ株式会社と一般社団法人 YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスおよび横浜市はこれまで、リビングラボを通じた地域循環型経済(サーキュラーエコノミーplus)の取り組みを相互に連携しながら進めてきた
- コロナ禍に対する4回目の緊急事態宣言を経て、市民の意識の変化やライフスタイルが再構築され、横浜市民のウェルビーイングのあり方を改めて追求する必要がある
- 2021年6月に「横浜市脱炭素社会形成推進条例」が制定されたことを踏まえ、地域主体による循環型経済の推進を加速させる必要がある
今後、リビングラボを通じた地域循環型経済(サーキュラーエコノミーplus)を推進するため、共創型プラットフォームLOCAL GOOD YOKOHAMAやCircular Yokohamaなどと連携し、情報発信と事業化支援を目的とする総合的な基盤を構築していく意向だ。
サーキュラーエコノミーplus
資源や製品の循環に限らず、循環を通じた「ひと」のエンパワーメントにより持続可能なまちづくりを目指す、新たな社会経済モデル
(出典:ハーチ株式会社)
リビングラボ
身近な地域の課題をテーマに、住民を中心にさまざまな知見を有する企業・大学などと連携して課題解決のための対話を実施する場。現在、横浜市内では15カ所以上でエリアの名を冠したリビングラボの取り組みが介護や教育などさまざまなテーマのもと活動している。
LOCAL GOOD YOKOHAMA
特定非営利活動法人横浜コミュニティデザイン・ラボが運営する、インターネット上の場と、インターネットを超えた地域の現場両面から、地域をよくする活動「地域のGOOD=ステキないいコト」に市民・企業が参加するきっかけをつくっていくことを目指すプラットフォーム
URL:http://yokohama.localgood.jp/
Circular Yokohama(サーキュラーヨコハマ)
ハーチ株式会社が構築・運営する、横浜市内のサーキュラーエコノミー(循環型経済)を加速させるためのプラットフォーム
横浜市リビングラボ連絡会
横浜市内各地のリビングラボ相互の意見交換・情報共有を目的として開催している会