株式会社電通グループの子会社で海外事業を統括する電通インターナショナル社は10月28日、2030年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとするネットゼロエミッション化を達成する目標を掲げたことを発表した。同社は世界145カ国に展開しており、電通グループ連結売上総利益の約6割を占める規模となる。
また、同社は2020年7月、電通グループの海外事業全体で2015年時点の計画より1年前倒しで炭素排出量の削減目標を達成したことを発表した。今回の目標では、2030年までに絶対炭素排出量を46%削減することに加え、温室効果ガスの除去プロジェクトの推進を通じて残りの全ての排出量の相殺を目指す。
さらに、同社は2020年9月、電通グループの海外事業全体で100%再生可能エネルギーの利用を達成したことも公表。2015年に「2020年末までに100%再生可能エネルギーへの転換を実現する」という目標を掲げたが、予定より4カ月前倒しで達成した。
これらの取り組みは世界の広告業界をリードするものであり、ビジネスの新しい基準になると同社は認識している。今後も顧客やパートナーと協働しながら、意欲的かつ科学的根拠に基づく目標を設定し、グループ事業のバリューチェーンにおける大幅な炭素排出量削減を目指して新たな取り組みを進めていく構えだ。
【プレスリリース】電通インターナショナル社が2030年までに電通グループの海外事業におけるネットゼロエミッション化を宣誓
廣瀬 優香
大学時代にベトナムとカンボジアで行った教育関連の活動をきっかけに、国際協力や環境問題に興味を持つ。大学在学中は化学を専攻し、バイオマスプラスチックについて学ぶ。メーカー勤務ののち、現在はライター・翻訳者として活動。個人ブログ:旅好きのひとりごと https://international-blog.com/