イーベイ・ジャパン株式会社は、オンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」を通じた日本セラーの越境EC(海外販売)支援を目的に、eBayが作成した「リコマース・レポート」について日本の調査内容にフォーカスを当てた独自レポートを発表した。

リコマース・レポートは、世界9か国28,000人以上を対象にした調査結果をまとめたもの。中古品売買に関するeBayの販売者と購買者の意識を探るものであり、今年で4年目となる。今回の調査は、eBay初の取り組みとして、既存ユーザーだけでなく一般消費者も調査の対象としており、リコマースのトレンドと関心を評価した。

特筆すべきは、67%の回答者が「自分の人生にとって何が重要か」を見直しており、70%が今年中にPre-loved品(前の所有者に大切にされていた品)を購入したいと考えていることだ。さらに、74%が中古品購入をサステナブルな行動と認識している。

日本とグローバルの意識差が大きかった回答もある。Pre-lovedショッピングが流行していると答えた人は、日本が14%に対してグローバルでは50%。ファストファッションが環境に有害と感じる割合も日本の17%に対し、グローバルでは53%に上る。グローバルでは、中古品に新たな価値を見いだし売買を楽しむ文化が形成され、越境ECにおけるPre-loved品売買のビジネスチャンスが広がっていることがうかがえる。

eBay市場では、Pre-loved品やRefurbish商品(再生された使用済みアイテム)が総売上の約40%を占め、特に2024年3月の古着(衣料品、靴、アクセサリー)の世界的な売上高は前年比で400%増加した。

eBay Inc.は、1995年にアメリカで創業されたeコマースのパイオニア企業。2024年現在では190以上の国と地域で数百万人のセラーとバイヤーをつないでいる。リコマース・レポートの調査期間は2024年3月から4月。調査対象は16,052人の一般消費者、12,515人のeBay販売経験者、5,815人のeBay購買経験者。

【プレスリリース】世界9か国、合計28,000人以上を対象とした「リコマース・レポート」を初公開 海外で中古品ショッピングが “熱い” 日本セラー越境ECでビジネスチャンス到来
【参照記事】2024 Recommerce Report
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(※画像の出典:イーベイ・ジャパン株式会社)