株式会社ECOMMITとコクヨ株式会社は7月12日、資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を用いた不要品(文房具・衣類・雑貨)の回収と分析を行うトライアルを2024年7月1日に開始したことを発表した。

コクヨの東京品川と大阪本社のオフィスにPASSTOを設置し、社員から不要になった文房具や衣類、雑貨を回収。文房具の素材や種類を分析しECOMMITが保有するトレーサビリティデータ等と比較しながら、循環型ものづくりを目指すための社員向けワークショップを実施する計画だ。

ECOMMITが提供する資源循環サービス「PASSTO」は、企業のサステナビリティを推進するための取り組み。オフィスに設置することで、社員にとって身近な資源循環の入り口を提供する。多品目のリユースに対応しており、ECOMMITのアセットを活用することで導入企業と連携して学びの機会も提供している。

同社は全国7箇所に循環センターを持ち、不要品の回収・選別・再流通を一貫して行うインフラを構築している。自社開発のトレーサビリティシステムを活用し、リユース・リサイクル率やCO2削減量のデータを提供することで、企業や自治体のサステナビリティ推進を支援している。

コクヨは、2023年に循環指針「SUTENAI CIRCLE」を作成し、「使用」「回収」「再資源化」の3つの領域を強化している。特に生活者とメーカーがつながり、循環の輪を作り出すことを重視している。幅広い製品を扱う同社は、各製品に適した循環を社員が考えられるようにすることが必要だと考えており、今回のトライアルはその一環。循環参加者と循環の仕組みを作る側の両方の視点から考える機会として取り組む。

今回の取り組みでは、7月から9月末にかけてコクヨのオフィスにオフィスPASSTOを設置し、社員からの不要品を回収。9月から10月にかけて回収した文房具を分析し、その結果をもとに10月には社員向けワークショップを実施する予定だ。社員が資源循環に参加する意識を高め、循環型社会の実現に向けた第一歩となることを目指す。

【プレスリリース】「オフィスPASSTO」のトライアルをコクヨのオフィスにて開始
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(※画像の出典:株式会社ECOMMIT)