株式会社ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ために循環商社としての取り組みを強化し、2024年8月に業界を超えた「REUSE SHIFT」プロジェクトを開始した。このプロジェクトは、環境負荷がより低いリユースへのシフトを支援することが目的。業界を超えて取り組みを推進することで、一社では実現の難しい資源循環の実現につながると期待される。
「REUSE SHIFT」の1st チャレンジャーとして、コスメティックブランドのSHIROが参加。「SHIROリユースプロジェクト」を掲げ、使用済みガラス容器と衣類を回収する。具体的には、使用済みガラス容器1万本と衣類3万着の回収を目指す。プロジェクトは2024年8月8日から10月31日まで実施された。全国のSHIRO店舗と、取り組みに賛同するブルーボトルコーヒーのカフェで回収を行った。
ガラス容器は回収後、リユースした容器で新たに製品を提供するための検証を実施。また、着られなくなった衣類や、次の誰かに着てもらいたい衣類も回収。回収したガラス容器をリユースした製品やリユース衣類を販売するポップアップストアを、年内に開催予定だという。
本プロジェクトには多くの企業が賛同。SHIROに続くチャレンジャーとして、ブルーボトルコーヒー、LINEヤフー、三井不動産レジデンシャル(くらしのサス活 Circular Action)が参加予定だ。特にブルーボトルコーヒーは、自社のトートバッグの他、自社の領域を超えて、SHIROの使用済みガラス容器や、衣類を店舗で回収する。
ECOMMITは、全国に循環センターを持ち、不要品の回収や選別を行う。また、独自のトレーサビリティシステムを用いてリユースやリサイクル率を算出し、企業や自治体のサステナビリティ推進を支援している。
今後、同社の「REUSE SHIFT」プロジェクトが企業間の連携を強化し、リユース文化の普及に寄与することが期待される。業界を超えた企業と共に資源循環が推進されることで、持続可能な社会の実現に向けた一歩となるだろう。
【プレスリリース】業界を超えて、ECOMMITが新コンセプト「REUSE SHIFT」始動。コスメティックブランド「SHIRO」が使用済みガラス容器・衣類を大規模に回収し、“リユース”に向けた実証試験を開始
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