スウェーデンに本拠を置く業務用ランドリー・厨房機器を取り扱うエレクトロラックス・プロフェッショナルは1月12日、サステナビリティへの取り組みに関する活動目標を発表した。同社は、SDGsとパリ協定に基づいて持続可能なビジネスを支援しており、事業活動を通じて気候変動対策を行い、2030年までに気候中立を目指す。

同社は、顧客の仕事と生活をより快適かつ収益性の高いものにして、真に持続可能な毎日を提供することを使命に掲げている。これは、同社の事業において環境負荷を減らすことに焦点を置き、ステークホルダーに対して責任を持って行動し、顧客のバリューチェーンにおける持続可能性の向上に努めることを意味する。そして、サステナブルな行動と実践を通じて、信頼できるOneサステナブルパートナーになることを目指す。

2025年のサステナビリティ活動目標は、気候・健康・安全・多様性に焦点を当てている。大きな目標は、企業活動を通して2030年までに気候中立になることであり、さらに以下の目標を掲げた。

  • 2025年までにスコープ1および2(※)のCO2排出量を、2015年比で最低50%削減する
  • 2025年までに20万労働時間あたりの労働災害における負傷率を0.3未満にする
  • 2030年までに女性管理職比率を60%にする

同社のサステナビリティフレームワークは、以下の3つの主要な柱に基づいて構築されている。

  • 持続可能なソリューションの提案:持続可能性とエネルギー効率のイノベーションを通じて、持続可能なソリューションと顧客ニーズを満たす業務用食品サービス・ランドリー・飲料業界を先導するデジタルプラットフォームを構築する
  • 持続可能な事業を推進:バリューチェーン内の環境的および社会的影響を減らすことに焦点を当て、体系的なアプローチを通じて、事業の持続可能性に対するパフォーマンスの向上に努める
  • 高い倫理観と関係性:同社の事業によって影響を受けるすべての人の信頼を得るため、高い倫理観と関係性を保ち、環境・倫理・人権に対する責任を持つ

なお、同社のサステナビリティへの取り組みは以下の柱に基づく。

  • 倫理原則に従い、責任を持って行動する
  • 常にバリューチェーン全体の改善に努める
  • 公正に行動し、ステークホルダーからの信頼に責任を持つ

同社の社長兼最高経営責任者(CEO)のアルベルト・ザナタ氏は、「戦略的な持続可能性への取り組みを発表できることを誇りに思います。これは、今後数年間の我々の事業指針となるでしょう。当社には、持続可能な事業と顧客の双方において強力な基盤があります。非倫理的な行動は全く容認しないとともに、我々のサステナビリティに焦点を当てた事業分野と目標は、食品サービス・ランドリー・飲料業界の今後の指針となるでしょう。製品を使用する際には、主にエネルギー・水・洗剤などの資源を使うことで、環境負荷が発生します。当社は開発を継続し、資源を無駄に消費しない製品を提供することを心がけています。これは、お客様が製品を使用する際に発生するランニングコストと地球環境保護の両方に良い影響を与えます」と述べている。

同社のサステナビリティ責任者であるニクラス・リンズケルド氏は、「当社は、国連グローバル・コンパクトの参加企業であり、その要件をすでに満たしています。これは我々の戦略・方針・手順における企業文化と姿勢を示しています」と語っている。

※:スコープ1は、事業者⾃らによる温室効果ガスの直接排出。スコープ2は、他社から供給された電気・熱・蒸気の使⽤に伴う間接排出

【プレスリリース】エレクトロラックス・プロフェッショナルが、サステナビリティへの活動目標(SDGs)を発表
【参照サイト】Electrolux Professional

冒頭の画像の出典は、エレクトロラックス・プロフェッショナル