政府は7月30日、循環経済に関する関係閣僚会議を初開催した。岸田文雄首相は、循環経済を「国家戦略として取り組むべき政策課題」とし、年内に循環経済に関する政策パッケージを取りまとめるよう関係閣僚に指示した。

会議で首相は、地域の推進モデル事業への支援を通じた令和の地産地消モデルの推進、中核人材の育成、食品ロス削減などを推進することに言及。制度面の対策として、製造業と廃棄物リサイクル業間の連携促進や再生材の供給利用拡大、循環配慮設計の推進、使用済み太陽光のリサイクル促進のための対応の強化、資源循環ネットワーク拠点の構築を支援することを表明した。さらに、循環経済に関する情報開示スキームの構築など国際ルール形成を主導することもあわせて強調。

8月からは、全国各地で若い世代を中心に地域の意見を聞く車座も開催する。

これまで環境省・経済産業省中心に進められてきた循環経済への取り組みを、「国家戦略レベル」の政策として、「関係閣僚が緊密に連携して政府全体で」(林官房長官)加速する構えだ。

【関連記事】岸田首相、サーキュラーエコノミー実現に向けた関係閣僚会議新設を正式表明。SANUの現場視察時に

【参考】循環経済に関する関係閣僚会議
【参考】内閣官房長官記者会見(2024年7月26日)