ザ コカ・コーラ カンパニー(本拠米国)と世界各地のボトラー社8社はこのほど、サステナビリティ投資に重点を置く1億3770万ドルのベンチャーキャピタルファンド「Greycroft Coca-Cola System Sustainability Fund」を創設した。

ベンチャーキャピタル企業の米Greycroftが、同ファンドを運営する。

同ファンドは、ライフサイクル全体における業種を越えた企業や消費者のソリューションに投資する。コカ・コーラシステムのカーボンフットプリントが同ファンドの主な優先事項であるため、まず影響が最も大きいと考えられる5つの主要分野「容器」「加熱および冷却」「施設の脱炭素化」「物流」「サプライチェーン」に重点を置く。

世界各国の参加企業9社は、下記のとおり。ファンドの1億3770万ドルの資金は、主に9社が拠出した1500万ドルが原資となっている。加えて、9社は世界各国におけるコカ・コーラシステムの販売数量の約半分を占める。

  • ザ コカ・コーラ カンパニー
  • アルカコンチネンタル(Arca Continental、本拠メキシコ)
  • コカ・コーラ ボトリングユナイテッド(Coca-Cola Bottling Co. UNITED、本拠米国)
  • コカ・コーラ コンソリデーテッド(Coca-Cola Consolidated、本拠米国)
  • コカ・コーラ ユーロパシフィックパートナーズ(Coca-Cola Europacific Partners、本拠英国)
  • コカ・コーラ FEMSA(Coca-Cola FEMSA、本拠メキシコ)
  • コカ・コーラ HBC(Coca-Cola HBC、本拠スイス)
  • レイズ コカ・コーラ ボトリング(Reyes Coca-Cola Bottling、本拠米国)
  • スワイヤー コカ・コーラ(Swire Coca-Cola、本拠米国)

これまでも、コカ・コーラシステムはPETリサイクルやグリーンボンド発行など、サステナビリティに重点を置くさまざまなプロジェクトに投資してきた。今回のベンチャーキャピタルファンド創設が、同社のサステナビリティ向上に貢献していくことが期待される。

なお、ザ コカ・コーラ カンパニーは廃棄物削減に向けた多くの取り組みをはじめ、水資源保全に向けた取り組みなども展開しているが、廃棄物削減への取り組みを強化するべきとの指摘も受けている。

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