デンマークに本拠を置く玩具製造・販売大手のレゴグループ(THE LEGO GROUP)は8月31日、英エレン・マッカーサー財団のネットワークに参加したことを発表した。同グループが加わることで、同財団や他のメンバーとアイデアを共有し、グローバル規模でサーキュラーエコノミーへの移行推進に寄与していくとしている。
レゴグループの参加期間は3年で、以下の4つの分野に焦点を当てる。
- 同財団ネットワークに参加している企業・専門家・政策立案者と協力して、サーキュラーエコノミーへの移行を加速させる
- 玩具業界全体にサーキュラーデザインを浸透させる
- レゴグループが提供する循環型サービスと製品を拡大する
- 遊びを通してサーキュラーエコノミーを子どもたちに教える
レゴグループは2025年までにすべての包装材を再生可能または再生材で製造し、再びリサイクルすることと、2030年までにすべての製品を再生可能または再生材で製造し、生産過程で廃棄物をほとんどもしくはまったく発生させないことを目標としている。
最初のステップとして、レゴグループと財団教育チームは10月にオンラインイベントを合同開催する。10代の子どもたちにレゴでの遊びを通して、サーキュラーエコノミーの原則を学んでもらうことが目的だ。
また、レゴグループはすでに米国でリプレイプログラムを開始し、より循環型のビジネスへの移行を進めている。同プログラムでは、レゴ所有者がブロックを寄付すると、無料でブロックが送付・洗浄・選別されて非営利団体に贈られる。新型コロナウイルス感染症拡大後、全米の恵まれない地域に住む小学1年生のオンライン学習をサポートするべく、各生徒にレゴブロックが入った箱が配布された。これにより生徒たちは、遊びを通じてオンライン学習に参加することができた。
グローバル規模でのサーキュラーエコノミー推進に寄与することで、将来の世代のためにより良い地球をつくることを目的とするエレン・マッカーサー財団とレゴグループ。子どもたちにもおなじみのレゴグループの同財団への参加は、これからのサーキュラーエコノミー推進に大きく寄与していくことだろう。
【プレスリリース】Building the circular economy — LEGO joins Ellen MacArthur Foundation Network
【プレスリリース】Ellen MacArthur Foundation and LEGO Group join forces to accelerate the move towards a circular economy