ルクセンブルクは11月27日、製品のサーキュラリティを可視化する国際規格の運用テストを開始したことを発表した。

2018年、ルクセンブルクは製品のサーキュラリティに関する信頼できるデータへの産業界と消費者によるアクセスを容易にして、サーキュラーエコノミーを推進するべく、「サーキュラリティ・データセット・イニシアティブ」を開始した。同イニシアティブは、製品ごとのバリューチェーン全体の循環データに関する規制フレームワークを提供する、世界レベルの業界標準を作成することを目的としており、イニシアティブ創設以来12カ国の著名な企業50社以上が賛同している。

同イニシアティブでは、製品のサーキュラリティを可視化する国際規格の作成を目指し、ルクセンブルク政府が多国籍および地元の製造業者とプラットフォームと共同で「製品サーキュラリティ・データシート(PCDS)」を開発しており、すべての製造者は同規格を各個別システムに適応させることができる。

また、ルクセンブルク議会は先日、サーキュラーエコノミーに寄与するプロジェクトに関連する投資費用の最大30%までを助成する法律を可決した。サーキュラリティに貢献するプロジェクトへの助成を法律で定めたのは欧州初であり、同国がサーキュラーエコノミーを強く推進し、実験場となる姿勢を示している。

ルクセンブルク経済省は12月8日、世界循環経済フォーラム(WCEF)の公式サイドイベントとして、PCDSの最新の開発と取り組みを紹介するオンラインイベントを開催する。企業経営層や政策立案者、および専門家が、世界最高レベルのサーキュラーエコノミーソリューションを発表する同イベントは、誰でも無料で参加できる。詳細および登録はこちらから。

【プレスリリース】LUXEMBOURG TO START REAL LIFE TESTING OF AN INTERNATIONAL STANDARD FOR A DIGITAL CIRCULARITY FINGERPRINT FOR PRODUCTS
【プレスリリース】Luxembourg to start real life testing of an international standard for a digital circularity fingerprint for products
【参照サイト】【7/21(火)クリーンテック ウェビナー開催】ルクセンブルクのサーキュラーエコノミー戦略