世界のプラスチックに関わる課題解決への貢献を目的とした企業連合プラットフォーム「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」(会長:澤田道隆・花王取締役会長)の会員企業8社と神戸市はこのほど、ポリスチレン素材の乳酸菌飲料容器の回収・再資源化プロジェクトの取り組みを進めるための連携協定を締結すると発表した。

神戸市内の回収ステーションで使用済み乳酸菌飲料容器の回収

本プロジェクトは、CLOMA 会員企業であるヤクルト本社、日清食品ホールディングス、digglue(東京都新宿区)、ヴェオリア・ジェネッツ(東京都港区)、DIC 、PS ジャパン(東京都文京区)、大塚包装工業(徳島県鳴門市)、アミタホールディングスによる業界横断での取り組みとなる。具体的には、神戸市民が排出するポリスチレン素材の乳酸菌飲料容器の回収・運搬・輸送・再
資源化(マテリアルリサイクル加工)スキームを構築するとともに、市民参加のイベントなど地域の活性化や市民サービスの向上につながる街づくりに神戸市とともに取り組む。

2023年9月1日より、ふたば資源回収ステーション(神戸市長田区)とあづま資源
回収ステーション(神戸市中央区)において、乳酸菌飲料容器の回収ボックスを設置し、期間限
定で使用済み乳酸菌飲料容器の回収を行う。回収した乳酸菌飲料容器は、CLOMAのワーキンググループ活動での「マテリアルリサイクル加工・製品化」の技術実証に使用され、使用済み乳酸菌飲料容器の回収方法の確立や再資源化の検討に活用されるとしている。

CLOMA は、プラスチック資源循環の未来像を通して海洋プラスチックごみ問題の解決を
目指し、国や自治体、生活者などと連携した社会イノベーションを基本として活動を展開している。
2023年8月現在、会員503社・団体、オブザーバー22団体・自治体が参加している。一方、神戸市は利用目的を明確に定めた上でリサイクルに適したプラスチック品目を品目別に集めることで、より効率的かつ高品質なリサイクルを進める「まわり続けるリサイクル」の取り組みを進めている。

【プレスリリース】神戸市と「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」会員企業が 乳酸菌飲料容器の再資源化に向けた連携協定を締結