米国立標準技術研究所(NIST)はこのほど、新たなデータベース「近赤外線スペクトルの起源定義および実世界の繊維(NIR-SORT)」を開発した。データベースには64種類の布地タイプと対応するNIR指紋が収められ、繊維タイプや混合繊維、リサイクルされた実際の布地が含まれる。データベースを活用すればアルゴリズムが改善し、布地の迅速かつ効率的な仕分けにより、手作業が減り、コスト削減に寄与する。
米国環境保護庁(EPA)によると、2018年時点で使用済み衣料品や繊維の約85%が埋立地や焼却炉に送られ、資源が無駄になり、環境に悪影響を及ぼしている。問題の一因は、リサイクルの費用が埋立よりも高く、企業がリサイクルのインセンティブを持たないためだ。そこで、NISTのデータベースがコスト削減に寄与し、リサイクル促進が期待される。

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Circular Economy Hub Editorial Team
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