パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(以下、PEAC)は、このほど宇都宮工場内に、同社の検査済み再生品事業の中核拠点となるリファービッシュ工程を拡張整備し、オープンした。資源循環型モノづくりのショーケースとして、地域コミュニティとの連携を深める「新しい工場のカタチ」を追求する。
同社は2024年4月から、保証付きのパナソニック検査済み再生品「Panasonic Factory Refresh」の販売と定額利用サービスを開始しており、現在では洗濯機やテレビ、カメラなど13カテゴリーにラインアップを拡充している。同社が実施した購入者アンケートでは満足度が94%に達し、「価格面やSDGsの側面からみても良い買い物ができた」「中古品と感じさせない仕上がり」といった声が寄せられるなど、事業拡大への需要が高まっていた。
今回オープンした宇都宮工場のリファービッシュ工程は、これまで工場内に分散していた各製品カテゴリーの再生工程を新たなエリアに集約し、製品ごとに最適なレイアウトに刷新した。中央エリアには、検査済み再生品の実物や再生技術を確認できる展示エリアも開設されている。
また、新工程の施設には地元栃木県産の木材や建材を使用し、家電製品の廃材から作られた備品を配置するなど、資源循環を体現する工夫が施されている。さらに、工程で使用する電力のカーボンニュートラル化も目指しており、環境負荷低減にも配慮した拠点となっている。
PEAC宇都宮工場は、この新拠点を核として、サーキュラーエコノミーの実現に向けた地域自治体との連携、地域コミュニティと連携した障がい者雇用、地元の教育機関と連携した工場見学の受け入れなどを推進する計画だ。製造拠点が再生事業のショーケースとなり、新たな顧客体験を提供することで、事業の拡大と環境・社会貢献の両立を目指す。
【プレスリリース】検査済み再生品の中核拠点として宇都宮工場リファービッシュ工程をオープン
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