三井不動産レジデンシャル株式会社と株式会社ECOMMITは8月1日、すまいとくらしから循環型社会の実現を目指すプロジェクト「くらしのサス活 Circular Action」の一環として、首都圏最大級の大規模複合再開発エリア「幕張ベイパーク」で資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を導入することを発表した。エリアマネジメント団体B-Pam(幕張ベイパークエリアマネジメント)と連携し、3棟2,072戸のマンションを対象に、ごみ減量と資源循環による収益を街づくりに還元するモデルを導入する。
PASSTOは、持ち込まれた不要品を受け取り、ECOMMITが回収・選別・再流通を行うサービスだ。再利用やリサイクルを通じて、廃棄物の削減と資源の有効活用を促進する。
本プロジェクトでは、2023年1月からの実証実験を経て、2023年5月に三井不動産レジデンシャルが分譲した豊洲エリアのマンション5棟、約4,000戸を対象にPASSTOを本格導入した。2024年6月までに約13トンの衣類を回収し、約8.8トンのCO2を削減したという。
今回発表された幕張ベイパークでの取り組みでは、B-Pamと連携しPASSTOで得た収益を街づくりに還元する仕組みを構築している。住民とエリアマネジメントが協力して、地域の環境や価値を維持・向上させることが目的だ。両社によると、こうしたごみ減量と資源循環による収益を街づくりに還元するモデルの導入は、日本で初めてだという。
ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ために、全国に循環センターを持ち、不要品の回収・選別・再流通を行う。独自のトレーサビリティシステムを活用し、リユース・リサイクル率の算出やCO2削減量のレポートを提供することで、企業や自治体のサステナビリティ推進を支援している。
三井不動産レジデンシャルは「Life-styling × 経年優化」をブランドコンセプトとし、多様なライフスタイルに対応した商品・サービスを提供し、快適に暮らせる街づくりを推進している。
【プレスリリース】すまいとくらしから循環型社会の実現を目指す「くらしのサス活 Circular Action」 日本初、ごみ減量と資源循環による収益を街づくりに還元するモデルの運用開始
【参照記事】ブランドを知る(三井のすまい)
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(※画像の出典:株式会社ECOMMIT)